ソウル中央地裁刑事28部(チェ・チャンヨン裁判長)は15日、いわゆる「チョン・ユンフェ文書」の流出事件で起訴された大統領府の趙応天(チョ・ウンチョン)元公職綱紀担当秘書官に対し無罪を言い渡した。趙元秘書官は、大統領府の内部文書(大統領の記録物)を、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の弟の朴志晩(パク・チマン)EG会長サイドに漏えいしたとして起訴された。一方、地裁は同時に起訴されたパク・クァンチョン警正(日本の警視正に相当)に対しては、大統領府の内部文書漏えいについては無罪としたが、公務上の機密漏えいや、風俗店の経営者から賄賂を受け取ったとされる件については有罪とし、懲役7年、追徴金4340万ウォン(約459万円)の判決を言い渡した。また、パク警正が流出させた大統領府の文書をコピーし、ばらまいたとして起訴されたソウル地方警察庁情報分室所属の警衛(警部に相当)には懲役1年の判決を言い渡した。