野村ＡＭ：世界最大レバレッジＥＴＦの設定申し込み停止、連動性確保

2015/10/15 11:00 JST

　　　　（ブルームバーグ）：野村アセットマネジメントは、通常の２倍の上昇率を享受できる世界最大のレバレッジ型上場投資信託（ＥＴＦ）などの設定申し込みの受け付けを停止した。資産規模が膨らみ過ぎた結果、指数との連動性を維持するのが困難になりつつあるためだ。

14日に一時停止を発表した３本のＥＴＦは、「ＮＥＸＴＦＵＮＤＳ日経平均」で世界最大の純資産総額を持つレバレッジ・インデックス連動型上場投信のほか、インバース・インデックス連動型上場投信、ダブルインバース・インデックス連動型上場投信。16日の申し込み分からで、ＥＴＦの売買取引は従来通り可能だ。解約申し込みは継続して受け付ける。

野村アセット総合企画部広報の広中一雅シニアマネジャーは、「先物の流動性はそのままだが、ファンドの規模が大きくなった」と指摘。ファンドには買い付け対象の適正規模があるとし、「売りたい値段で売れない、買いたい値段で買えないということになれば、インデックスとの連動性がずれる」と言う。今回の措置は、インデックスに連動する商品性を維持するための措置、と説明した。

一方、再開時期について同氏は、「株式市場が値下がりして全体の残高が少なくなるか、先物市場の流動性がさらに拡大すれば、再開の一つの検討になる」としている。

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