中国発「低インフレ」が世界に拡散-イエレンFRB議長を悩ます
2015/10/15 11:00 JST
(ブルームバーグ):9年ぶりの利上げを検討している米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長を含め、セントラルバンカーがインフレ率の押し上げに苦労している理由を知りたければウォルマート・ストアーズの米国サイトをのぞいてみるべきだ。
RCAブランドの32インチ高画質テレビがわずか160ドル(約1万9000円)で売られているはずだ。こうしたテレビに4桁の値段が付き、平均的家庭では節約しなければ手が届かなかったのはそれほど昔のことではない。
こうした低価格で販売可能になったのは中国生産者物価の一段の下落のおかげだ。ブルームバーグ・インテリジェンスによれば、中国製高画質スクリーンの今月の生産者価格は67ドルと、2月時点の94ドルから大きく下げている。
中国製造業の輸出品はかつてはTシャツや玩具などが中心だったが、このところテレビや太陽光パネルが加わった。このため世界的に供給過剰が悪化し、デフレが広がっている。
原題:Made in China ‘Lowflation’ Keeps Lid on Prices Across the World(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先: hong kong Enda Curran ecurran8@bloomberg.net;ロンドン Simon Kennedy skennedy4@bloomberg.net
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更新日時: 2015/10/15 11:00 JSTニュース一覧
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