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iPhone 6sを安く利用するために最適な格安SIM3選
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iPhone 6sを安く利用するために最適な格安SIM3選

2015/10/14

 9月25日、iPhone 6s、iPhone 6s Plusが発売された。今回はこの新型iPhoneを安く快適に利用する方法にフォーカスを当て、おすすめの格安SIMカードを紹介したい。

3つのオススメ格安SIM

 今回紹介するのは、NTTドコモやソフトバンク、KDDI の3社とは異なるMVNOが提供する携帯電話通信サービスである。このMVNOが発行するSIMカードは通信速度や1カ月のデータ使用量が細かく設定されており、先の3社より料金体系が安く設定されているものが多いことから「格安SIM」と呼ばれている。

 その中でも筆者がオススメするサービスがIIJmio、FREETREL、DMM Mobileの3つ。いずれも格安SIMの中では品質が安定し、今シェアを伸ばしている。料金体系は大きく変わらず、サービスの独自性に特徴が出ている。今回は参考価格として、それぞれ音声付きで高速データ通信を使用できる通信量5GBのプランで統一して紹介する。

サポート情報が早くて安心感のある「IIJmio」は格安SIMデビューに最適

 最初に紹介したいのはインターネットイニシアティブ(IIJ)が発行するSIMカード「IIJmio」だ。「みおふぉん」という名前の方がピンと来るユーザーも多いかもしれない。初回の登録料が3000円かかり、その後は5GBのプランで月額2200円(税抜)で使える。

IIJ

 おすすめ理由の一つがIIJが運営する公式ブログ「てくろぐ」にある。新しく発売されたiPhone 6sなどへの対応状況がいち早く更新されている。もちろん今回も発売日の9月25日中には対応状況が報告されていた。ブログを見るとわかるように、ただ「使える」「使えない」だけでなく、具体的な注意点や構成プロファイルの導入方法などが、他社に比べるとかなり詳しく載っている。検証会社に所属する筆者が見てもしっかりとテストを行っているとわかる内容で安心できる。初めて格安SIMを利用するユーザーに安心してオススメできる事業者だ。

128GBモデルのiPhoneでアプリたっぷり使いたい人には「FREETEL」

FREETEL

 次に、プラスワン・マーケティングが「FREETEL」ブランドで提供する「FREETEL SIM for iPhone」をおすすめしたい。料金は月額データ量制限が5GB、音声通話機能付きで2220円(税抜)で初回の登録料はIIJと同じ3000円。

 この「FREETEL SIM for iPhone」の最大の特徴は「AppStoreからのアプリダウンロード」「AppStoreでの検索」が月のデータ通信利用量として計算されず、通信料無料でアプリをダウンロードが可能だ。もちろんいつの間にか行われている、アプリのアップデートも対象である。

 筆者は128GBのiPhoneに大量のアプリケーションを入れていて、アプリのアップデートも頻繁に発生する。月の利用制限に到達しない様にアップデートやダウンロードは必ずWi-Fi環境下で行っているが、このSIMであればWi-Fiの有無を気にすることなくアップデートを行える。筆者と同じ様な状況のユーザーにはまさに最強のSIMカードだろう。革新的な料金とスペックのスマートフォンを積極的に展開するFREETELはSIMカードのプランも革新的である。

安さ重視の「DMM Mobile」がライトユーザーにおすすめ

DMM

 格安SIMの料金はどこも大きく変わらないと書いたが、業界最安値で常に他社に価格競争を挑んでいるDMM.comが提供するサービスがDMM Mobileだ。紹介した他の2社と同じ音声機能付きの月額データ利用量が5GBのプランで1970円(税抜)と、千円台となっている。登録料は同じ3000円だ。さらに利用金額に応じて、動画鑑賞やオンラインゲームなどDMMのサービスで利用できるDMMポイントが加算される。

 月のデータ利用量がより少ないプランでも業界最安値となっているので、普段メールの確認やちょっとしたウェブサイトの閲覧だけであまりデータ通信を使わないライトユーザーで、とにかく料金を安く済ませたい場合はDMM Mobileをおすすめしたい。

オススメ格安SIMをiPhone 6sで使うには

 iPhone 6s、iPhone 6s Plusには、通信事業社から販売されるキャリアモデルとAppleから販売されるSIMフリーモデルがある。格安SIMを利用する際に簡単なのはSIMフリーモデルを購入することだ。

 基本的にSIMフリーモデルを入手するにはApple StoreやAppleのオンラインストアなどAppleから直接購入することとなる。iPhoneと格安SIMを入手したら、SIMカードを挿入、各MVNO事業者のサイトの案内にしたがってAPNというアクセス先の設定や構成プロファイルのインストールなどを行うと使えるようになる。

 この記事を読んでいる読者の中にはすでに通信キャリアで新iPhoneを購入したという人もいるだろう。今回紹介した格安SIMはキャリアモデルでも利用できるが、docomoとそれ以外で状況が異なる。

 今回紹介した3つの格安SIMはすべてdocomoのネットワークのものなので、docomoのiPhoneであればそのまま使うことができる。APN設定などについてはSIMフリーモデルと同じだ。

 docomo版のiPhone 6sは端末価格にも注目したい。128GBモデルのiPhone 6sはSIMフリーモデルに比べ約1万円安い。基本プランを「定期契約なし」で購入して解約してしまう手も考えられるが、事務手数料や通信料の金額を考えると大きな差は生まれないので、これから購入する場合はSIMフリーモデルをおすすめする。

 以前はauやSoftBank版ではdocomo回線の格安SIMの利用ができなかったが、iPhone 6sからは総務省の「SIMロック解除に関するガイドライン」に則って、SIMロック解除ができるようになった。購入から半年経てば、SIMロックを解除してSIMフリーモデルと同じように使えるようになる。

まとめ

 MVNOはただ料金を安くするだけではなく、他社との差別化のために独自色の強いサービスを全面に出し始めている。iPhoneの利用手段として格安SIMを検討する際は、筆者のおすすめの3サービスを参考にしていただければ幸いである。

mr_ikehata

池端 隆司

個人で1000台以上の携帯端末を保有する携帯博士。株式会社ウェブレッジの品質検証事業部長としてテストチームのマネージメントをするほか、「携帯電話研究家・品質コンサルタント」として活動。品質管理体制の構築・検証手法の提案、ニアショア・オフショア検証の体制構築提案を実施。そのほか国内、国外の携帯電話市場調査やアプリケーションの企画やアイディアの提案なども行う。


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