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ノーベル賞の大村さん 受賞決定後初の講演10月14日 12時40分
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ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれた北里大学特別栄誉教授の大村智さんが14日、横浜市内で受賞決定後初となる講演を行い、大きな成果を出せた背景には、企業との共同研究があったと述べました。
北里大学特別栄誉教授の大村智さんは、アフリカなどを中心に広がる寄生虫が原因の感染症「オンコセルカ症」などの特効薬となる化学物質を発見し、多くの人を失明から救ったなどとして、ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれました。大村さんは14日、横浜市で開かれているバイオ産業の発展をテーマにした会議に招かれ、受賞決定後初となる講演を行いました。
このなかで大村さんは、「自身が発見した化学物質について、薬になるかどうかの評価は大変な作業で、当時の北里研究所ではできなかった。アメリカの製薬企業と共同研究ができたのがよかった」と述べ、産学の共同研究の重要性を指摘しました。また大村さんは、アフリカを訪れた時、オンコセルカ症で失明した大人が『自分たちの子どもが同じような病気にかからなくなったことはうれしい』と語っていたことを話し、みずからの研究成果が多くの人の役に立ったことの喜びを語っていました。
このなかで大村さんは、「自身が発見した化学物質について、薬になるかどうかの評価は大変な作業で、当時の北里研究所ではできなかった。アメリカの製薬企業と共同研究ができたのがよかった」と述べ、産学の共同研究の重要性を指摘しました。また大村さんは、アフリカを訪れた時、オンコセルカ症で失明した大人が『自分たちの子どもが同じような病気にかからなくなったことはうれしい』と語っていたことを話し、みずからの研究成果が多くの人の役に立ったことの喜びを語っていました。