タイトルを「ブログ記事の質を上げる方法」としたが、ブログの記事にかかわらず、アウトプットの質を上げるひとつの方法について書きたい。もちろんブログを書くこともアウトプットなので、知っていれば役に立つはずだ。
たとえば、ブログ記事の質を上げるためにどうすればいいのか?と問われたとき、あなたはどのように答えるだろうか?私の頭に最初に浮かぶのは、インプットの量と質を上げることだ。今回はインプットの質にスポットをあてて書いてみたい。
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▼ 多方面から多様な情報を集める
私はよく本を3~4冊同時読みをする。違う筆者のもので、ジャンルもバラバラだ。同時読みの目的は、1)多方面から多様な情報を集める、2)常識(定説)を知る、3)相乗効果を得る、ということだ。
1)は言葉どおりだが、2)の意味は、たとえば、違う筆者で違うジャンルの本でも、同じようなことを示唆している場合がある。そんなとき、この示唆は有益な常識(定説)ではないか…と考えることができる、というものだ。もちろん、それが本当に有益な常識なのかどうかはわからないが、比較的その可能性が高い…と考えてもいいのではないか。
それが本当に有益な常識(定説)なのかどうかは、主張の根拠をよく精査して判断する必要があるが、根拠を自分では精査できない場合もよくある。そんなときに2)は、大まかな判断として役に立つのだ。
※3)の説明は省略する。
▼ 単純(または極端)な情報は無視する
情報の発信者が意図してエッジを立てたり、センセーショナルな効果を期待して、情報を単純化・先鋭化することがある。たとえば、○○を食べれば、××が治る…という類のものだ。ブログでいえば、SEOの○○をすれば、PVがこれまでの××倍になる!というようなものだ。
この種の情報を耳にすると、直感的に「胡散臭い」と思うはずだが、メッセージがシンプルで強力なだけに、意識せずとも頭に残ることがある。なので、この種の情報は機械的に排除することだ。
▼ あえてマイナスの情報を集める
カラーバス効果というものがある。
カラーバスは「色を浴びる」の意。 意識していることほど関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるといったものである。例えば、「今日のラッキーカラーは赤」といわれると、街でその色ばかりに目が行くなども、カラーバス効果である。
出典:ウィキペディア
たとえば、この情報が正しいと思っていると、その情報を肯定する情報ばかりを、無意識に集めてしまうことがあるのだ。また、自分の立ち位置を早々に決めてしまうと、(その後に入る)都合の悪い情報を軽く考えたり、スルーしてしまうケースもある。
なので、この情報は本当に正しいのか?と疑う視点を常に持ちながら、自分の立ち位置をフラットにしておく必要がある。自分の心証が固まり、立ち位置が決まっても、(結論を出す前に)あえてマイナスの情報を集め、フェアに再評価すべきだ。これは浅慮を防ぐ知恵でもある。
iPS細胞を見つけた山中さんは「iPS細胞があった!?…本当にiPS細胞なの?見間違い?」と思い、「あった」という印象を疑ってかかり、逆に「iPS細胞の存在」を覆す証明をしようとしてみました。
出典:http://studiopoppo.jp/poppoblog/psychology/2829/
その結果、自分の考えが変わることになっても何ら問題はない。
▼ 情報の発信者は受信者に対し誠実なのか、を問う
たとえば、「ステマ」が社会的な問題になることがある。
影響力のあるブロガーが、何らかの企業や組織から報酬を得ていることを明示せずに、あたかもただの第三者であるかのように偽装して、特定の企業や製品について高い評価を行うこと。
出典:ウィキペディア
※影響力を持つブロガーは注意してほしい。
企業などが行うマーケティングの手法ではあるが…なぜステマがダメなのかというと、情報の発信者が受信者に対して不誠実だからだ。不誠実な人が発信する情報を、鵜呑みにするわけにはいかない。これはごく当たり前の感覚だと思う。※ステマはバレると、発信した情報を信用してもらえないだけではなく炎上する。
何か不自然だな…という情報は、機械的に排除していいだろう。
▼ 感情に訴える情報は、冷静に受け取る
手慣れた情報の発信者は、受信者の感情に訴える術をよく知っている。たとえば、メディアから流れてくる広告映像をみて、これは「かわいそうだ」、「なんとかしたい」と思ったことはないだろうか?それはその情報があなたの琴線に触れ、感情が多少なりとも動いた…ということを意味する。
そんなときは、逆に冷静に考える必要がある。
▼ 「問い」を常に持つ
上でも少し述べたが、この情報は本当に正しいのか?と疑う視点を常に持ちながら、情報と対峙すべきだ。早々に自分の立ち位置を固定してはいけない。そして「問い」を常に持つことだ。
ちなみに、「問い」というのは、わかっていないから生まれるのではなく、ある程度わかっているから生まれるものだ。あなたは、どこがわからないのかわからない…という経験をしたことがないだろうか?それは、全くわかっていないからだ。
なので、いろいろなことに対し興味を持って、普段からインプットを心がけることが大事だ。「あれ?」と思ったら、調べてみよう。疑問を持ったり、違和感を感じたら調べてみよう。今回はインプットの量には触れなかったが、どうしてもある程度のインプットの量は必要になる。
▼ まとめ
ブログ記事の質を上げる方法と題して、アウトプットの質を上げるひとつの方法について書いた。たとえば、ブログ記事の質を上げるためにどうすればいいのか?と問われたとき、私の頭に最初に浮かぶのは、インプットの量と質を上げることだ。
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まずは、多方面から多様な情報を集めることだ。私の場合は、違う筆者の違うジャンルの本を3~4冊同時読みをして情報を集めている。大事な部分は記録して、後から何度も見直すようにしている。そうやって、大事な部分を頭に定着させるのだ。もちろん、私とは違うやり方でかまわない。自分に合ったやり方で、多方面から多様な情報を集めることが大事だ。
情報を集める際にはまず、単純(または極端)な情報は無視する。○○を食べれば、××が治る…というものや、ブログでいえば、SEOの○○をすれば、PVがこれまでの××倍になる!というようなものだ。直感的に単純(極端)すぎて「胡散臭い」と思う情報は頭から排除していいだろう。
さらに、情報の発信者は受信者に対し誠実なのか、を問い、そうでなければ、その情報を捨てることだ。不誠実な情報の発信者の情報を、有益だと考える合理的な理由は見当たらない。また、感情に訴える情報は、冷静に受け取りたい。感情だけに頼る判断は、危険ですらある。
この情報が正しいと思っていると、その情報を肯定する情報ばかりを、無意識に集めてしまうことがある。そして、都合の悪い情報を軽く考えたり、スルーしてしまうケースがある。なので、この情報は本当に正しいのか?と疑う視点を常に持ちながら、自分の立ち位置をフラットにしておきたい。
この情報は本当に正しいのか?と疑う視点を常に持ちながら、自分の立ち位置をフラットにしておく必要がある…ということだ。自分の心証が固まり、立ち位置が決まっても、(結論を出す前に)あえてマイナスの情報を集め、フェアに再評価すべきだ。このプロセスは、あなたが出す結論を鍛え、浅慮を防ぐことに役立つ。
最後に、いろいろなことに対し興味を持って、普段からインプットを心がけることが大事だ。「あれ?」と思ったら、調べてみよう。疑問を持ったり、違和感を感じたら調べてみよう。その蓄積が、核心をついた「問い」を生み出すベースになるのだ。