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米大統領選 民主党 初のテレビ討論会へ
10月14日 6時25分

米大統領選 民主党 初のテレビ討論会へ
来年行われるアメリカ大統領選挙に向けて、与党・民主党の初めてのテレビ討論会がまもなく開かれます。クリントン前国務長官をはじめ5人の候補者が参加する予定で、民主党でも指名争いに向けた論戦が始まります。
来年11月に行われるアメリカ大統領選挙に向けて、与党・民主党の初めてのテレビ討論会が現地時間の13日夜(日本時間の14日午前)、西部ネバダ州のラスベガスで開かれます。
討論会には、ヒラリー・クリントン前国務長官、バーニー・サンダース上院議員、マーチン・オマリー前メリーランド州知事、ジム・ウェッブ元上院議員、リンカーン・チェイフィー前ロードアイランド州知事の5人の候補者が参加します。
各種の世論調査では、初の女性大統領を目指すクリントン氏が40%余りの支持を集め、依然として最有力候補とみられていますが、国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題などで批判が強まり支持率が下落しています。これに対し、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に反対するなどしてリベラル層を中心に支持を伸ばしているサンダース氏が追い上げていて、討論会で、どのような議論が交わされるのか注目が集まっています。
大統領選挙を巡って、野党・共和党はすでにテレビ討論会を2回開いていて、民主党でも今回の討論会で指名争いに向けた論戦が始まることになります。

バイデン副大統領の判断に注目

アメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者選びでは、最有力候補のクリントン前国務長官をサンダース上院議員らが追う展開となっています。
クリントン氏はことし4月に立候補を表明し、全米規模の世論調査で支持率が60%を超えていました。しかし、国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題などで批判が強まり、支持率は43%余りに下落しています。
これに対し、「民主社会主義者」を名乗り、格差の是正などを訴えるサンダース氏がリベラル層を中心に支持を伸ばし、支持率はおよそ25%に上がっています。さらに、候補者選びの序盤戦の山場の1つとなる東部ニューハンプシャー州の世論調査ではサンダース氏がクリントン氏を抜いてトップになっています。
一方で、オマリー前メリーランド州知事やウェッブ元上院議員、それにチェイフィー前ロードアイランド州知事は支持率が1%以下に低迷しています。
こうしたなか、情勢を大きく変える可能性がある人物として名前が挙がっているのがバイデン副大統領です。バイデン氏はまだ立候補するかどうか態度を明らかにしていませんが、支持率は17%余りあります。
バイデン氏が立候補した場合、クリントン氏の支持者の一部がバイデン氏に回る可能性がある一方、辞退した場合はクリントン氏に有利に働くとみられ、バイデン氏の判断に注目が集まっています。

TPPが討論のテーマの1つに

民主党の討論会について、アメリカのジョージ・ワシントン大学のマシュー・ダレック准教授はNHKのインタビューに対し、TPP=環太平洋パートナーシップ協定がテーマの1つになると指摘しました。
この中でダレック准教授は「クリントン氏は国務長官在任中、TPPを支持すると言っていたが、労働組合からの支援を失うことを懸念して現時点では反対を表明した。サンダース氏がそのひょう変ぶりを攻撃する可能性がある」と述べました。
また、クリントン氏が私用のメールアドレスを公務に使っていた問題については「ほかの候補者からクリントン氏の誠実さや信頼性について問題が提起されるだろう」と予測しました。そして、「伝統的に先頭走者は支持を落とすだけなので討論したくないものだ」と述べました。
一方で、クリントン氏がみずからの政策などを効果的に訴えることができれば、支持率にかげりが出ている状況を変えるきっかけをつかめる可能性があるという見方も示しました。
また、立候補するかどうかを検討しているバイデン副大統領が立候補した場合、クリントン氏の支持者の一部がバイデン氏に回る一方、辞退した場合はクリントン氏に有利に働くとして、今後、バイデン氏の判断が注目されると指摘しました。

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