【コラム】ノーベル賞受賞、中国にできて韓国にできない理由

【コラム】ノーベル賞受賞、中国にできて韓国にできない理由

 日本の科学の力が世を驚かせた。2年連続のノーベル賞受賞にとどまらず。生理学・医学賞と物理学賞というダブル受賞まで成し遂げた。しかし、現代科学の歴史が100年を超える先進国よりも韓国のように第2次世界大戦以降に建国された中国が自然科学分野での初のノーベル賞を受賞したことの方が驚きだ。科学者は「なぜ韓国は日本のようにノーベル賞を取れないのか」という指摘に対し、「少なくともそれに足りる歴史を積むまで待ってもらいたい」と言えたが、韓国と同じスタートラインに立っていた中国による今回の受賞には言い訳ができない。

 中国の成功は経済規模と関係なく、科学者に継続的に投資を行ってきた結果だ。今年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた薬学者、屠ヨウヨウ(ヨウはくちへんに幼)中国中医科学院教授は、1600年前の医学書をヒントにして、クソニンジン(Artemisia annua)からマラリアに対する有効成分「アルテミシニン」を抽出することに成功した。屠教授は毛沢東主席の指示でマラリア特効薬の開発に参加した数多くの科学者の1人だった。文化大革命以降、中国政府はまず科学者を集めた。中国科学院は1994年に海外から科学者100人を呼び集める「100人計画」を立て、胡錦濤政権の「1000人計画」、習近平政権の「1万人計画」へと発展させた。

 10年前に北京のベンチャー企業団地、中関村で出会った若き科学者に米国市場で伝統医学が通用するかどうか尋ねた。彼は「中国の13億人の人口に通じれば、将来米国が中国を訪ねてくるだろう」と話した。彼の答えが根拠のない自信感ではなかったことを今回のノーベル生理学・医学賞受賞は物語っている。

 中国は誘致した科学者を通じ、海外ネットワークも強化した。中国の科学者単独では学界で認められにくいが、外国の学者との共同研究で世界レベルに加わるという戦略だ。ノーベル賞の宝庫であるニュートリノ研究ではその戦略が力を発揮した。

李永完(イ・ヨンワン)科学専門記者
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