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小渕氏の元秘書2人に猶予付き有罪判決10月9日 15時20分
小渕元経済産業大臣の政治資金を巡り、収支報告書にうその記載をしたなどとして元秘書2人が政治資金規正法違反の罪に問われた事件で、東京地方裁判所は「政治活動への国民の監視と批判の機会をないがしろにする悪質な犯行だ」として、2人にいずれも執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
小渕氏の元秘書で群馬県中之条町の前町長、折田謙一郎被告(67)と、元政策秘書の加邉守喜被告(62)は、小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」などの収支報告書にうその記載をしたなどとして政治資金規正法違反の罪に問われました。
9日の判決で、東京地方裁判所の園原敏彦裁判長は「収支報告書の虚偽記載や不記載は4つの政治団体で総額3億2000万円余りと多額で、政治活動への国民の監視と批判の機会をないがしろにする悪質な犯行だ。折田元秘書は虚偽記載の金額などを具体的に指示し、一部は裏金の捻出を目的としていたと認められ、責任は重い」と指摘しました。そのうえで、「2人は捜査段階から一貫して犯行を認め、反省のことばを述べている」などとして、折田元秘書に禁錮2年、執行猶予3年、加邉元秘書に禁錮1年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
9日の判決で、東京地方裁判所の園原敏彦裁判長は「収支報告書の虚偽記載や不記載は4つの政治団体で総額3億2000万円余りと多額で、政治活動への国民の監視と批判の機会をないがしろにする悪質な犯行だ。折田元秘書は虚偽記載の金額などを具体的に指示し、一部は裏金の捻出を目的としていたと認められ、責任は重い」と指摘しました。そのうえで、「2人は捜査段階から一貫して犯行を認め、反省のことばを述べている」などとして、折田元秘書に禁錮2年、執行猶予3年、加邉元秘書に禁錮1年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
小渕氏事務所「改めておわび」
判決を受けて、小渕氏の事務所は「判決内容を重く受け止めております。多くの皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを改めておわび申し上げるとともに、近く提出される第三者委員会の報告も踏まえ、今後の再発防止に万全を期し、説明する機会を設けさせていただくことを考えております」というコメントを出しました。