ロッテ創業者長男 次男を提訴「父の委任受け」

【ソウル聯合ニュース】ロッテグループの経営権争いに敗れた創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の長男、辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)氏が8日、次男の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)韓国ロッテグループ会長を相手取り、訴訟を提起した。

 東主氏は同日、ソウル市内のホテルで記者会見を開き、格浩氏から法的な権限を委任されたとしながら、「韓国と日本でロッテホールディングス(ロッテHD)などを相手取り訴訟を提起した」と明らかにした。格浩氏は日本の裁判所に、自身を代表権のない名誉会長に退かせたロッテHDの人事に対する無効訴訟を提起したという。

 東主氏はさらに同日、韓国の裁判所にホテルロッテとロッテホテル釜山を相手取り、自身の取締役解任に対する損害賠償請求訴訟を提起した。併せて、格浩氏と共にロッテショッピングに対し会計帳簿閲覧・謄写の仮処分申請も行った。

 東主氏は、格浩氏のロッテHD代表権と会長職を取り戻し、不当な決定を行った同社幹部の全員辞職を目標にしていると説明した。

 今年1月にロッテHD副会長を解任された東主氏は7月27日、格浩氏を韓国から東京に連れて行き、格浩氏と共にロッテHDで同社副会長の東彬氏を含む取締役の解任を言い渡した。この解任は翌28日にロッテHDが開いた取締役会で無効とされ、格浩氏が代表権を外れ名誉会長に退くことが決まった。

 ロッテHDは8月、臨時株主総会を開き、副会長の東彬氏が引き続き経営を主導していくことを確認。事実上、東彬氏による韓日ロッテの「ワントップ体制」が固まった。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース