次期大統領選出馬? 潘基文氏の中国・泰山行きめぐり憶測

 「週刊朝鮮」最新号によると、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長(71)は先月4日、傘を差して中国山東省の観光地、泰山に登っていたことが分かった。

 泰山は中国の歴代皇帝が天と地に王の即位を知らせる「封禅(ほうぜん)」の儀式を行った場所で、大統領の座を夢見る韓国の政治家では幸運を願う聖山とされている。

 「泰山新聞」など現地メディアによれば、潘事務総長は柳淳沢(ユ・スンテク)夫人とともに泰山に登った。北京で行われた抗日戦争勝利70周年軍事パレードに出席した翌日のことだった。潘事務総長の泰山訪問には中国の劉結一駐国連大使、泰安市の李洪峰・共産党委書記らが同行した。

 潘事務総長が泰山に登った時、ちょうど雨が降ったことが中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」で話題になった。「泰山で雨に降られると、大望を成し遂げることができる」とする俗説があるからだ。微博には潘事務総長が傘を差して登山し、夫人とともに祈願する様子の写真も投稿された。潘事務総長は「以前から泰山を訪れたかった。泰山に登ればどんな困難も克服できる」と話した。

 本人が否定しても次期大統領の有力候補と目されている潘事務総長は、今年5月に帰国した際、「国内政治に関心を持ったことはない」と述べた。そんな潘事務総長が泰山に登った意味をめぐり、政界からは「潘事務総長が大統領になる夢を捨てていないことを示唆するものではないか」との見方も聞かれる。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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