【ソウル聯合ニュース】ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を逃れるためディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、韓国法人のVWコリアは8日、一部の韓国紙に同社社長名義の謝罪文を掲載し、「心より謝罪申し上げます」と陳謝した。
謝罪文は「本社や韓国政府と共に問題解決に向け、緊密に協力している」と説明。「リコールなどを考慮した可能な全ての措置を忠実に行う」とした。また、「現在、全国の展示場で販売中の車両は関係ない」として、問題となっている車両約9万2000台についても「走行上の安全には全く問題ない」と強調した。
VWグループ傘下のアウディの韓国法人、アウディコリアも同日、謝罪文を載せた。アウディの問題車両の韓国内での販売台数は約2万9000台とされる。
VWコリアとアウディコリアは同日中、ホームページに謝罪文を掲載し、顧客に謝罪文を送る方針だ。
ただ、両社ともリコールの時期など具体的な内容については明らかにしなかった。VWグループの新最高経営責任者は来年1月からリコールを開始する考えを表明しており、リコールは来年以降になる見通しだ。両社は顧客の被害補償についても言及しなかった。