歴史教科書 国定転換の有無を来週発表=韓国政府

【ソウル聯合ニュース】韓国史の教科書を政府がつくる「国定」に転換するかどうかをめぐる論争が熱を帯びているなか、韓国政府は、韓国史教科書の発行体制を来週発表する予定だ。

 これまで政府は現行の検定体制を強化するか、国定に転換するかを検討してきたが、国定教科書を発行する方針を固めたもようだ。

 政府関係者は7日、「バランスの取れた教科書をつくるべきだという要求が多い。まだ決定していないが、全般的に国定化の方向に向かっている」と述べた。

 青瓦台(大統領府)も「バランスの取れた歴史教科書」が必要だとしながら、間接的に国定化の必要性を示唆した。

 青瓦台関係者はこの日、「韓国史教育の全般的で一般的な問題点については、朴槿恵(パク・クネ)大統領が過去に公の場で懸念を示している」とした上で、「バランスの取れた歴史教科書を開発しなければならないという立場に変わりはない」と述べた。

 教育部は韓国史教科書の発行体制を12日に発表する方向で検討を進めているという。

 韓国では朴正煕(パク・チョンヒ)政権時代の1974年から国定歴史教科書が使われてきたが、金大中(キム・デジュン)政権の2002年に検・認定制度が導入されたことで複数の出版社が教科書を作成するようになった。 

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