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国費で購入した高額の研究装置 不使用や無断処分10月9日 6時36分
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農林水産省から研究事業を委託された5つの研究機関で、2億5000万円余りの国費を使って購入した研究用の装置などが1年以上使われていなかったり、無断で処分されていたことが会計検査院の調べで分かりました。
農林水産省から研究事業を委託されている「農業・食品産業技術総合研究機構」など5つの国立研究開発法人は、研究に必要な装置や機械を国費を使って購入しています。こうした装置などの管理状況を会計検査院が調べたところ、最後に使用されてから1年以上使われていないものが232個、無断で処分したり、紛失したものが29個あったということで、これらの購入には2億5000万円余りが費やされたということです。
このうち「農業・食品産業技術総合研究機構」では、バイオエタノールの研究のため、およそ1000万円をかけたでんぷんを分解して液体の糖にする装置や、およそ90万円の稲わらなどの繊維を乾いた粉にする機械が、2年ほど使われないまま置いてあったということです。
これについて「農業・食品産業技術総合研究機構」の塩谷和正理事は「有効利用の観点からとどめおいていたが、きちんと返還しなかったのは問題だと受け止めている」と話しています。また、農林水産省は「委託事業で購入した物品の適切な管理を行っていきたい」としています。
このうち「農業・食品産業技術総合研究機構」では、バイオエタノールの研究のため、およそ1000万円をかけたでんぷんを分解して液体の糖にする装置や、およそ90万円の稲わらなどの繊維を乾いた粉にする機械が、2年ほど使われないまま置いてあったということです。
これについて「農業・食品産業技術総合研究機構」の塩谷和正理事は「有効利用の観点からとどめおいていたが、きちんと返還しなかったのは問題だと受け止めている」と話しています。また、農林水産省は「委託事業で購入した物品の適切な管理を行っていきたい」としています。