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FRB 中国経済減速で大事を取るべきと利上げ見送り10月9日 7時29分
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、利上げを見送った先月の会合の議事録を公表し、大部分の参加者が、利上げの条件は整いつつあるとしながらも、中国経済の減速をきっかけに金融市場が不安定になる中では大事を取るべきだと判断していたことが分かりました。
FRBが先月中旬に開いた金融政策を決める会合は、7年近く続けている異例のゼロ金利政策が解除され、利上げが始まるのではないかと注目されましたが、FRBは中国経済の減速で世界の株価が急落したことから利上げを見送りました。
8日、公表された議事録によりますと、参加者の多くは、アメリカの雇用の改善に自信を深めていましたが、中国経済の減速でアメリカの輸出や物価にマイナスの影響が及ぶ可能性があると判断しました。このため、大部分の参加者が、この会合での利上げは大事を取って見送り、今後の経済指標を見極めて判断することで一致していました。
一方、参加者の多くは、影響は一時的で、アメリカの景気の改善傾向は変わらないとして、年内に利上げを始める条件が整いつつあるという見方を維持していました。ただ、今月初めに発表された雇用統計がFRBの期待を下回る結果になったことから、市場関係者の間では、FRBの利上げの見通しはやや不透明になっているという観測も広がっています。
8日、公表された議事録によりますと、参加者の多くは、アメリカの雇用の改善に自信を深めていましたが、中国経済の減速でアメリカの輸出や物価にマイナスの影響が及ぶ可能性があると判断しました。このため、大部分の参加者が、この会合での利上げは大事を取って見送り、今後の経済指標を見極めて判断することで一致していました。
一方、参加者の多くは、影響は一時的で、アメリカの景気の改善傾向は変わらないとして、年内に利上げを始める条件が整いつつあるという見方を維持していました。ただ、今月初めに発表された雇用統計がFRBの期待を下回る結果になったことから、市場関係者の間では、FRBの利上げの見通しはやや不透明になっているという観測も広がっています。