パエリアといえば、出来るまでに時間がかかり、フライパンで調理するので大皿なイメージだ。しかし、今回ご紹介する銀座のスペイン料理店「PAEZO(パエゾ)」では注文してから約15分で、一人前のサイズがさっと出てくる。
普通のMサイズもあるが、より小さなSサイズを選べるのが新しい。これならみんなで食べる時も、取り分ければより多くの種類が食べられる。快適でヘルシーなスペイン料理ランチを楽しむにはもってこいの店だ。
ちなみにパエリアを速く作れる理由だが、半炊きのごはんを用意しておくことで、2倍の速さで提供できるのだという。
そして今回、このパエリアを味わってもらったのは富沢恵莉さんだ。
スレンダーで、透明感がハンパない恵莉さん。
魚食べたい・・・
公園を後にして、別の服に衣替えして「PAEZO(パエゾ)」に向かう。
このように天井が高くて窓も大きく、店内は開放的で明るい。席は多様で、ソファーもあればカウンターもあり、ひとりでも大勢でも入れるようになっている。
さて、今回注文したのは三種類のパエリアだ。
まずは牛ホホ肉のパエリア。4 日間かけてじっくり煮込んだという牛ホホ肉の赤ワイン煮が乗っている。肉はトロトロに弱らかく、スプーンで切れるほど。
ワインが合うこのパエリアだが、嬉しいことにグラスワインが300円。全体的にコスパが良い。
次はヴェルドゥーラスという、野菜を中心にしたヘルシーなパエリア。ズッキーニやパプリカなどのトマト煮にチーズを加えたものがベースだ。
先ほどの牛ホホ肉と食べ比べて驚いたのが、ご飯の味わいがまったく異なってそれぞれが美味しいこと。スペインの技術に和の要素を足したそうで、和食だしが効いた、炊き込みご飯のようなしっとりとした食感が特徴だ。
最後は、パエリアといえばやはり魚介類だ。海老は殻ごと食べられる「ソフトシェルシュリンプ」を使っていて、パエリアのサイズ以外にも、様々に食べやすくする工夫が見られる。
銀座駅からすぐ近くで、オシャレでゆったりとした開放的な空間と、食べやすく美味しいパエリアでもてなそう。今回はランチだったので軽く食べただけだが、他にも多彩なピンチョスをはじめ、様々なスペイン料理を存分に楽しめる。
この店の料理を監修したのは、イタリア料理界のカリスマ植竹隆政シェフ。さらにPAEZOのシェフが実際にスペインへ行って本場のパエリアを研究したそうだ。一口にパエリアと言っても、スペインの地域ごとに味は異なるそうで、それならば日本に合ったパエリアを作ろうと思ったという。
日本の「炊飯」技術と和食の「仕込み」によって通常よりも速くパエリアを提供できるようにした。そして「だし」の技術を融合させることによって日本人好みのスペイン料理を創り出したのだ。ぜひ一度味わってみてほしい。
今回ご紹介した店
バックナンバー
著者:谷口マサト
Webライター&プロデューサー