[この記事は Lily Sheringham、Google Play のデベロッパー マーケティングによる Android Developers Blog の記事 "Get the Do’s and Don’ts for Notifications from Game Developer Seriously" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]


Android の通知機能を利用すると、関連する役立つ情報をタイムリーにユーザーのデバイスに送信できます。正しく使われている場合には、通知によってアプリやゲームの価値が高まり、既存のユーザーをつなぎ止めることができます。

Seriously 社はフィンランドのモバイル ゲーム デベロッパーで、ユーザー エクスペリエンスの優れたゲームを生み出すことに注力しています。この会社はプッシュ通知を利用して、プレイヤーとやり取りしています。たとえば、プレイヤーが行き詰まってゲームから離れたときに、次のレベルに進めるように手助けしています。

Seriously のゲーム デザイン部門の副社長である Reko Ukko が、通知機能を利用してゲームの価値を高め、既存のユーザーをつなぎ止める方法について秘訣を教えてくれました。

ゲームの通知機能を有益にするために「すべきこと」と「してはならないこと」


すべきこと

してはならないこと

通知を送信する許可を求める前に、ユーザーにサービスやそのメリットについて知らせる。

すべてのユーザーを同じように扱わない: アプリ内でのユーザーのアクションに関連する通知をプッシュできるように、ユーザーを識別してグループ分けする。

役立つ情報を含める。ユーザーが行き詰まっているように見える場合、次のレベルに進むためのヒントを送信する。

大量のプッシュ通知を送ったり、ゲーム プレイの妨げになるようなことをしない。プレイヤーがゲームを楽しめるように、適切な頻度を理解する。

もう一度プレイしてもらう。プレイヤーがゲームのループを完全にクリアした後、もう一度プレイしたいと思っている場合に、通知を送信する。プレイヤーがゲームを終了した直後を狙う。

プレイヤーが終日プレイしているとは考えない。プレイヤーがいつもゲームをプレイしている時間を選ぶ: 朝の通勤時間、昼休み、勤務終了直後、就寝前など。タイムゾーンを考慮する。

通知に、メッセージに従ってユーザーが移動すべき場所へのディープリンクを設定する。たとえば、「勝つためには、今すぐゲーム内のアクション X を行ってください」という通知の場合、アクションを実行する場所にリンクを設定する。

時間制限があったり、イベントに関連付けられている場合は、通知を期限切れにすることをお忘れなく。同じ通知 ID をリサイクルして、ユーザーの通知がスタックすることを避ける。

通知にゲームのスタイル、キャラクター、雰囲気を反映させることで、プレイヤーにゲームへの愛着を感じてもらえるように努力する。プレイヤーがゲームに愛着をもっている場合は、通知が来ることを嬉しく思い、よりゲームに夢中になる。

推測だけで通知を行わない。A/B テストを実施し、さまざまな通知がユーザー数やアプリ内でのユーザーの動作にどのように影響するかについての比較を繰り返し行う。アプリの初期測定値に固執せず、ユーザーの動作を判断して対応する。

自分自身に通知してみて、プレイヤーとゲームにとって何が最適かを理解しましょう。Google Cloud Messaging では、さらに高度な通知機能をご利用いただけます。これは無料で提供され、どのプラットフォームでも利用でき、信頼性が高く、バッテリーの消費もごくわずかです。詳細については、Android での通知機能の開発を参照してください。


Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team