【ソウル聯合ニュース】韓国の観光業界が、4~6月期に続き7~9月期も中東呼吸器症候群(MERS)のあおりで打撃を受けたことが6日、分かった。
韓国文化観光研究院が観光振興法上の観光事業者332社を対象に景況感を調べたところ、7~9月期の景況判断指数(BSI)は57と、基準値の100を大きく下回った。
企業の景況感を指数化したBSIは、100を上回ると景気を良いとみる企業が悪いとみる企業より多いことを意味し、100未満ならその逆となる。
中でもカジノのBSIは9と、1桁に落ち込んだ。カジノは中国人観光客が主要顧客だが、中国政府のギャンブル規制に加えMERSが響いた。
韓国人向けの国内観光もMERSのために低調だった。国内旅行業のBSIは50にとどまった。また、低・中価格帯ホテルが52、高級ホテルが53、大型レジャー施設などの遊園施設業も40と低迷した。
一方、国際会議業のBSIは80、国内から海外に観光客を送り出すアウトバウンドは75で、平均を上回った。
10~12月期の観光業の景況も不透明だ。観光産業全体の見通しBSIは83で、基準値100を下回る。このうちカジノ(18)が最も低く、一般旅行業(65)や高級ホテル(77)、国際会議業(77)なども平均を下回っている。