TPP大筋合意:韓国は中国主導のRCEP参加

 韓国は世界で経済規模1、2位の米国、中国と自由貿易協定(FTA)を提携した。韓米FTAは国会での承認を経て、2012年3月に発効。韓中FTAは昨年11月に合意し、国会での承認手続きが残されている。

 FTAは基本的に二国間協定だ。両国が交渉を通じ、関税を即時撤廃する品目、永久に保護する品目、一定期間が経過後に関税を撤廃する品目などを決める。FTAは「無関税貿易」を目指すもので、締結に成功した国々は「経済領土」を互いに拡大できる。他国に製品を安価で販売できるようになり、貿易拡大効果が生じるからだ。

 今回交渉が合意に達した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)と今月中に釜山で第10回交渉を行う東アジア地域包括的経済連携(RCEP)などは多国間によるFTAだ。すなわち各国が加わり巨大な自由貿易圏を形成することが目標となる。

 米日が主導するTPPには12カ国が参加しているが、年間の域内貿易規模は9兆4000億ドルだ。これに対し、RCEPはTPPの「対抗馬」と目されている。中国が主導し、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国と韓中日、オーストラリア、ニュージーランド、インドなど16カ国が参加する。域内貿易規模はTPPを上回る10兆6000億ドルだ。TPPとRCEPにいずれも参加する国は日本、オーストラリア、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ニュージーランドの7カ国だ。

李仁烈(イ・インヨル)記者
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