なぜ男は女に説明したがるのか? アメリカでも揶揄される「mansplaining」

「mansplaining(マンスプレイニング)」という造語をご存知でしょうか? 「男性が、(そのトピックについて)中途半端な知識しかないにもかかわらず、自分のほうが相手(特に女性)よりも詳しいという誤った前提にもとづき、見下した態度で語りかけること」を指す言葉だそう。言葉は聞き慣れないものの、日本でも経験したことのある方は多いのではないでしょうか。マンスプレイニングの具体例を紹介しながら、その原因を探ります。

恐怖! 中途半端な知識をひけらかす「mansplaining」

アメリカでほぼ定着している、「マンスプレイニング(mansplaining)」という造語がある。

Man(男)とexplain(解説)を掛けあわせたもので、オンライン辞書merriam-webster.comによると、「男性が、(そのトピックについて)中途半端な知識しかないにもかかわらず、自分のほうが相手(特に女性)よりも詳しいという誤った前提にもとづき、見下した態度で語りかけること」という意味だ。

この造語が誕生したきっかけは、2008年4月にRebecca Solnit がロサンゼルス・タイムズに載せた"Men Explain Things to Me"というエッセイだと言われている。(Solnit自身はmansplainingという言葉は使っていない)

政治から芸術まで幅広い分野で著作活動をしてきたベテラン作家のRebeccaが40歳くらいのとき、リゾート地アスペンでパーティに招かれた。大金持ちの別荘とおぼしき場所に集まっているのは年配の人ばかり。Rebeccaがその場の雰囲気に馴染めずに立ち去ろうとすると、パーティを主催した男性が「もっと話したいから」と彼女を引き止めた。

「君は2冊くらい本を刊行しているらしいね」と切り出した彼に、Rebeccaが「いや、数冊は出してますよ」と応えると、彼はまるで小学校低学年の子どもを促すかのような態度で「それで、どんな本なの?」と尋ねた。

Rebeccaがその年に刊行した『River of Shadows: Eadweard Muybridge and the Technological Wild West』について語ろうとしたところ、Muybridge(19世紀後半にアメリカで活躍した英国人写真家エドワード・マイブリッジ)という名前を耳にしたその男性は、すぐさま「それで君は、今年出版されたMuybridgeについての重要な本のことを知っている?」と話をさえぎり、いかにも「教えてやる」という独善的な態度で、その「重要な本」をRebeccaに解説し始めたのである。

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