見に覚えのない下書き。
昨日、いつものようにブログでも書こうかな〜と思って下書きの画面を見てギョッとした。全く記憶に無い、タイトルだけの下書きが入力されていたからだ。
タイトルは「死のうと考えた。」
なんだろうこれは。
たしかに、ブログのネタは思いついたら、iPhoneのアプリで何を書こうとしていたか思い出せるような仮タイトルをつけて保存しているが、このタイトルからは自分が何を書こうとしていたかなんて何も思い出せない。だって、現時点で死にたいとか考えてなどいないからだ。
この下書きが作成された時間を見てみると真夜中である。
自分は、睡眠計測アプリで毎日睡眠記録をつけている。それによれば、この日ベッドに入った時間は23:38。そして、入眠時間は恐らくベッドの振動がiPhoneに伝わらなくなった時間を記録していると思うのだが、0:39。
この時間には、少なくとも意識的にはiPhoneをいじってはいなかったはずだ。と言う事は、iPhoneをいじるのをやめて眠りにつく9分前に、例の「死のうと考えた」という下書きを無意識下で入力したことになる。
処方された睡眠薬。
先月から、自分は重度の睡眠障害を患っており、会社を2ヶ月間長期休業している。そして、治療のために今まで飲んでいた睡眠薬の他に、強めの睡眠薬を処方されている。それらを併用して何とか寝ているというのが現状だ。
その強めの睡眠薬というのが、「ロヒプノール」という製品名で流通している「フルニトラゼパム」だ。
この薬を飲むまでは、「レンドルミン」という名の睡眠薬を使用していた。レンドルミンは不眠症に対してかなり広く使われている薬であり、目覚めた時の感覚も快適で、非常に重宝していた。
だが、この薬を都合8年くらい飲み続けた結果、依存に近い状態になってしまった。薬を飲まないと不安で眠れない状態になってしまったのだ。それでも、薬を飲んでいる限りは眠れていたので、自分の中では解決したふりをしていた。
昨年の10月にうつ病を発症し、今年の9月まで医師のもと治療を続けてきたが、元々の症状だった息苦しさは改善の兆しを見せていた。その代わりに9月下旬になって現れたのが、睡眠薬が効かないという症状だった。
医師に相談し、もっと強めの睡眠薬「フルニトラゼパム」を処方してもらったが、この薬は自分にしてみれば本当に強力で、使い始めた当初は目が覚めても起き上がれなかった。今では少し慣れてきたが、それでも何かの拍子でまだ薬が効いている時間に目が冷めてしまうと、その日はもう一日使いものにならない。
とりあえず、今の自分はこんな感じで薬に頼って何とか生きているようなものなのだ。
副作用なの? それとも新たな病気なの?
じつは、身に覚えのない書き込みは今回が初めてではない。以前にも全く同じ事が起きていた。それが下記の下書きだ。
この下書きの作成時間は夜中の4時過ぎ。
この日は、このくらいの時間にトイレに起きたのを覚えている。だが、まだ薬が効いている時間帯だったので、かなりフラフラしながらトイレまで行った。そして、ベッドに戻ってきてそのまま寝た。はずだった。
次の日に下書き画面を見た時に、「あれ?」と思った。入力した記憶のない下書きがあったからだ。だが、タイトルからするに、その時なにか妙な夢でも見ていて、その事を寝ぼけながら書いたんだろうくらいに思っていた。
だが、今回はタイトルがタイトルである。
死のうと考えた?
寝る直前に?
薬が効き始めると頭が朦朧としてくるので、正直言って「iPhoneのロックを解除して、はてなのアプリを立ち上げて記事作成ボタンを押し、タイトルを入力して保存する」という一連の作業を、文字の打ち間違いもなく完遂できるとはちょっと思えない。以前に寝ぼけている時に妻にメールを送ろうとして、何度も打ち間違いをしてとんでもなく時間がかかったことを覚えているからだ。
となると、自分では覚えていないが、意識がはっきりしている時に、しっかりとした意思を持ってこのタイトルを保存したのだろうか。そんなことあるのか?
あまり考えたくないが、例えば薬の副作用で自分の中に何か別の人格的なものが現れたとか、そういう解離性同一性障害的なものを疑ってしまう。早い話が二重人格だ。
いや、素人が勝手に判断するとロクな結果にならない。こういうのは、やはり専門家である自分の主治医に相談するのが一番だろう。
とにかく気味が悪い。
そして怖い。