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ヤフー、今度は「空席レーダー」提供開始、今すぐ入れる飲食店をスマホから検索・予約

 ヤフー株式会社は29日、飲食店予約サービス「Yahoo!予約 飲食店」のAndroid/iOSアプリに新機能「空席レーダー」を追加したと発表した。今すぐ入れる空席のある飲食店を地図上に表示し、オンライン予約も行える。

空席店鋪の検索中画面
空席店鋪の表示画面

 空席レーダーを起動すると、現在地の周辺で空席のある飲食店を地図上に表示。地図をスクロールさせれば、別の場所も検索できる。現在時刻での検索のほか、スライドバーで現在以降の当日の時刻を指定しての検索も可能。情報はリアルタイムに更新されるため、常に最新の空席情報を確認できるとしており、一次会からの流れで開催が決まる二次会や、「今から飲みに行こう」ということで突発的に決まる急な飲み会の際に便利だという。行きたい飲食店を選択して、そのまま予約までアプリ上から完了できる。

 Yahoo!予約 飲食店の契約店舗数は9月1日時点で約1万5000店舗だが、空席レーダーの公開時点で同機能に対応しているのは、そのうち2500〜3000店舗。

 ヤフーによると、Yahoo!予約 飲食店のようなリアルタイム型の飲食店予約サービスでは、店舗側の確認不足によるダブルブッキングを防ぐため、オンラインでの予約を数日前〜数時間前で締め切ってしまう店舗が一般的だという。実際、Yahoo!予約 飲食店でも、直前まで予約を受け付けているのは3000店舗ほどにとどまる。また、それらの店舗でも、直前予約によるダブルブッキングのトラブルが発生した事例も過去に報告されているという。

 そこでヤフーでは空席レーダーの公開にあわせ、アプリが自動的に店舗に電話をかけ、予約確認を確実化してくれるシステムを開発・導入した。このシステムに対応した店舗へ直前予約を申し込むと、アプリがウェブ電話経由で店舗に通話発信し、予約時間や人数を音声で通知。この電話をとった店員が、受け入れ可能かどうかなどの回答を電話機のボタン操作で完了できる仕組みだ。

 これにより、店舗にとってはPCなどのオンライン予約システム画面の見落としなどによる直前予約のダブルブッキングを防げるという。一方、ユーザーにとっては、自ら店舗に電話をかけて本当に予約がとれているか確認する必要がなくなり、アプリが最短90秒(最長で5分程度)で予約確認を行ってくれるかたちになる。

予約確認中画面
予約確定画面

(永沢 茂)