2015年9月29日10時40分
東京都港区の公共住宅で2006年、高校2年の市川大輔(ひろすけ)さん(当時16)がエレベーターに挟まれて死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた「シンドラーエレベータ」(東京都江東区)の元課長ら4人の判決が29日、東京地裁であった。杉山慎治裁判長は、同社元保守第2課長の原田隆一被告(46)に無罪(求刑・禁錮1年6カ月)を言い渡した。
事故時に保守業務を担当していた保守会社「エス・イー・シーエレベーター」(東京都台東区)の会長鈴木孝夫被告(72)と社長の西村裕志被告(56)には禁錮1年6カ月執行猶予3年(求刑・禁錮1年6カ月~4カ月)、同社元メンテナンス部長の根本邦男被告(69)には、禁錮1年2カ月執行猶予3年(求刑・禁錮1年2カ月)を言い渡した。
4人は09年に起訴されたが、裁判では事故原因とされたブレーキの異常な摩耗がいつ始まったのかで主張が対立。検察が鑑定をやり直すなどし、13年になってようやく裁判が始まった。事故から9年余りを経て、この日の判決となった。
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朝日新聞社会部
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