(なんかすごい嘘っぽい会話だ・・・)
admirejournalists.hatenablog.com
「え、おまえエンジニアになるの?」と。
- プログラミングは面白いし比較的向いてるほうだとも思うけど、職業エンジニアになる気はない
- 「プログラミングできるスキル」を身に付けたいというよりも、「プログラミングできないことのリスク」を早いうちに回避したかった
1についてはわりとそのまんまなので割愛します。
「なんでたった一週間やっただけで向いてるとか言っちゃってるんだろうコイツw」と思う方もいるかと思いますが、その時はZ会通信講座の数学をだいたい2〜3週間かけて取り組んでた高三の時代を食い気味に語ります。僕も塾で他校の子とかと仲良くなりたかった…
2についてですが、すごく印象に残っている話を一つご紹介します。キャンプ3日目くらいだったでしょうか、すでにバリバリコード書ける学生さん(20歳♂)と喋ってて、「なんでプログラミングはじめたの?」と聞いたら彼はこう答えたんです。
「別にベンチャーとかプログラミングにめちゃめちゃ興味があったわけではないんですよね。文系ですし。ただずっとサッカーをやってたんですが高校で燃え尽きてしまって、大学の体育会も高校の部活よりヌルくて辞めちゃったんです。それで代わりに打ち込めるものが欲しくてプログラミング始めたら、ハマっちゃいました。」
イケメンかよ
こんなにしっかりしてて自分の妹と同じ5歳下かよ、爪の垢煎じて高値で売りたい…という冗談はさておき、
「ああ、プログラミングってもはや部活の代替として選択肢に入るものになっているんだなあ」
と実感し、普通の大学生の子たち(といってもテックキャンプにきていた皆さんは超超超優秀でした)が普通にプログラミングを学んでいる状況を目の当たりにして「なんちゅう世の中や・・・!」と驚きつつも危機感覚えまくりでした。
何故って、僕ら世代はいわゆる「デジタルネイティブ」と呼ばれていますが、僕らのあとの世代は 「プログラミングネイティブ」 なんじゃないか、そして彼らと僕らの間には非デジタルネイティブとデジタルネイティブの間にあるような、ITスキル格差による価値観のギャップ が生まれてしまうのではないか・・・と勝手に思ったからです。
極端な例ですが、おじいちゃんおばあちゃんがタブレット教室に通ってピンチイン・ピンチアウトの仕方を覚えている様子はすっごい微笑ましいんですが、
「まじかよ」
と感じずにはいられないと思うんです。頭では「はじめてタブレット買ったのが60歳だもん、しょうがないよなあ」と理解していながらも、ほんとうのところ僕たちは "液晶をなぞる"という行為にどうしてそんなに苦戦しているのかがわからない。 これと同じことが、非プログラミングネイティブとプログラミングネイティブの間でも発生するんじゃないかなあと。「…昔は高校でもプログラミングの授業がなかったのは知っています。でもなんで、なんで伊藤さんて簡単なコードも書けないんですか?普通に大学出て、就職してるのに」みたいな。
僕が大学2年生だった5年前は、いわゆる "意識高い学生" と呼ばれる層の活動として「インターン」「学生団体」「留学」「ビジコン」などは当時からポピュラーでしたしたまに起業するやつとかもいましたが、やっぱり文系学生の選択肢として「プログラミング」は有力候補には挙がってこなかったと思うのです。
それがテックキャンプには「学生団体とかベンチャーでの営業は半年くらいやって良い経験になったんですが、やっぱり自分でサービス作りたくて」みたいな子たちがゴロゴロ居て、僕ら世代が就活の時にアピールしていたような前述の活動はとっくに経験済で、そこにプログラミングのスキルをアドオンしに来ているんですね。
IT業界なわけでもないのにプログラミングできるひとが沢山いる世界 ってやばくないですか。コードが書ける外資コンサル、コードが書ける商社マン、オリンピックと数学オリンピック両方に出る為末大の息子 などなど(滑った…
今の学生のほとんどがワード・エクセル・パワーポイントを使うことができるのと同様に、そう遠くない将来ほとんどの学生が基本的なコードをかける時代がやってくると思いました。そういった世代の始まりが今TECH::CAMPに来ている子たちなんだろうなあと。
さらにIT業界に絞って言うと、非エンジニアのリクルーティングにおいてもGitHubリポジトリのURL提出させたりする流れはありそうです。そしていつか、どんな業界&仕事でもtoeicの点数を問われるのと同じようなノリで、個人で作ったサービスを書く欄がデフォルトの履歴書になるのかな、、、そしてそうなった頃イケてる学生たちはソフトウェアの世界に誰もいなくて、 みんなロケットやロボットを一ヶ月で作れるTECH::CAMPのコースに通っていると。ひええ・・・