・心が洗われる
・優しく暖かい感動の物語
あらすじ(Amazonより引用)
星になったお父さんが残してくれたもの―喫茶店、ビーフシチュー、星型の天窓、絆、葛藤―そして奇跡。東京ではない海の見える町。三男三女母ひとりの早坂家は、純喫茶「星やどり」を営んでいた。家族それぞれが、悩みや葛藤を抱えながらも、母の作るビーフシチューのやさしい香りに包まれた、おだやかな毎日を過ごしていたが…。
感想
素敵な家族の物語。
6人兄弟のそれぞれの悩み、葛藤が見事に描き出されている。
この彼らの成長していく心が眩しい。
どんな行動も、誰よりも何よりも家族を思いやっている。
そんな姿に感動を覚える。
そんな彼らを愛した父親。
もうすでに亡くなっている。
彼の思いを軸にこの物語は進んでいく。
思い出はいつでも暖かい。
勇気と希望を与えてくれる。
そんな父から託された母の思いにも感動を覚える。
そんな家族が出した結論は、決して明るいものではない。
前に進むことは怖いことだ。
振り返ってみると、寂しい。
ただ「星やどり」の意味がわかれば、非常に清々しい。
キラキラした文章。
繊細な感情表現。
一つ一つが美しい。
心が暖かくなる素敵な一冊だ。
名言
・自分が何になりたいかとか、 何に向いているかとか、 わかんねえよな。
どこに就職することになったって、 いまと同じくらい 不安なんだよ、きっと。
・大人になる瞬間なんて、ないんだよ。
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