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油井さんが流星観測の超小型衛星を放出
9月18日 7時21分

宇宙から流れ星を観測して生命の起源につながる物質を探そうと、千葉工業大学が開発した超小型衛星が、日本時間の17日夜、国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士の油井亀美也さんによって、無事、宇宙空間に放出されました。
千葉工業大学が開発した30センチほどの大きさの超小型衛星は、宇宙を漂う「ちり」が地球の大気圏に突入したときに星のように光る「流れ星」を観測するもので、先月、日本の輸送船「こうのとり5号機」で国際宇宙ステーションに届けられました。
日本時間の17日夜、宇宙ステーションに滞在している油井亀美也さんが宇宙空間に放出する作業を行い、茨城県つくば市にある筑波宇宙センターでは、油井さんがボタンを操作して、衛星が無事放出されると大きな拍手が起きました。
油井さんは「流れ星をたくさん観測して、たくさんの人の願いをかなえてほしい」とお祝いのことばをおくっていました。
放出された衛星は今後1年間、流れ星が発する紫外線を観測して宇宙を漂うちりの成分を分析し、生命の起源につながる物質がないか調べることになっています。千葉工業大学の観測装置はこれまでに2回、アメリカのロケットに搭載されましたが、いずれも打ち上げに失敗していました。
千葉工業大学の石丸亮研究員は「無事に放出され、ほっとしました。流れ星の詳しい観測は地球からでは難しく、いいデータが得られることを期待しています」と話していました。

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