朝鮮総連の教育体系、何が問題なのか

民主平和統一諮問会議、朝鮮学校の教育めぐりソウルで学術大会

 民主平和統一諮問会議(民主平統)が16日、親北朝鮮の民族団体「在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の教育体系を問題視し、改善方策を模索すべきだと主張した。

 民主平統のオ・ゴンテ日本地域会議副議長は15日、ソウル市中区の韓国プレスセンターで行われた「在日朝鮮学校の教育発展方策に関する学術大会」の席上、在日本大韓民国民団(民団)中央本部のイム・サムホ副団長が代読した開会の辞の中で「日本における民族教育は民団系の民族学校と朝鮮総連系の学校に分かれ、異なる形で行われている。朝鮮総連系の学校の教育は多くの問題点が表れており、バランスのある教育を実現するため、対策を講じることが切実だ」と述べた。

 また、民主平統のパク・チャンボン事務局長は祝辞で「朝鮮総連は北朝鮮国外における北朝鮮同然の存在として、北朝鮮の問題点や矛盾をそのまま抱えているため、統一に向けた準備という観点から、朝鮮総連の次世代がどのような教育を受けているのかチェックすべきだ。

 パク事務局長は「北朝鮮式の教育は国際社会で生きていく上での問題点を抱えている。朝鮮総連が教育を通じ、朝鮮総連の論理を拡大再生産している。(在日韓国・朝鮮人社会の)統合を図るためには、朝鮮総連系学校の教育にどのような問題があるのか検討し、それを正していく方策を模索するべきだ」と強調した。

 学術大会に出席した外部の人たちも、朝鮮総連の教育を批判した。

 宮塚コリア研究所の宮塚利雄代表は「朝鮮学校は事実上、金日成(キム・イルソン)の主体思想体系に沿った教育を行っており、これは北朝鮮の教育内容と同じだ。(朝鮮総連は)これまで、民族教育という名目の下、金日成思想の普及と洗脳に朝鮮学校を活用してきた」と批判した。

 その上で宮塚氏は「日本の地方自治体が子どもたちに支払う補助金が、朝鮮総連によって流用、着服されることが起こらないよう留意すべきだ」と指摘した。

 朝鮮総連系の朝鮮大学校教授をかつて務めた 朴斗鎮(パク・トゥジン)コリア国際研究所長は「今、朝鮮学校の頂点にある朝鮮大学校の学生数は120人程度にまで落ち込んだ。その根本的な原因は、朝鮮総連が北朝鮮の従属物と化し、民族教育を北朝鮮の国家主義的な公民教育に変質させてしまったためだ」との見方を示した。

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