容姿をさげすみ、性的な笑いのネタにする冗談に、視聴者たちは不快な思いをしている。『ギャグコンサート』が果敢に放送した「四つ子はパパの娘」のコーナーは、視聴者の反応が冷ややかで2カ月で打ち切りになった。四つ子の娘を持つ父親が、顔がかわいくない末っ子を差別することで笑いを取ろうとしていた。当時の視聴者掲示板には「江原道の小学校教師です。最近小学校では容姿のために同級生に傷付けられる児童が大勢います。この番組を見て傷付く子どもが多いようです」「番組は社会問題を風刺するのではなく、あおっているような印象です」などと指摘する書き込みが寄せられた。
バラエティー番組・お笑い番組では容姿をさげすむことを冗談めかすことにより、「容姿至上主義」という暴力に免罪符を与えている。昨年、ある就職関連サイトで会社員を対象に実施されたアンケート調査では、男女差別のタイプの中で「容姿・身体に関する発言」が20.4%を占めるほど割合が高かった。英国の非営利団体「チルドレンズ・ソサエティー」が今年発表した「Childhood Report」で、韓国の未成年(8-17歳)回答者の13%が「容姿のせいで幸せでない」と答えた。これは調査対象15カ国の中で最も高い数字だった。