女芸人の容姿をイジるバラエティー番組に抗議殺到

「怒れるお尻」に怒れる視聴者

女芸人の容姿をイジるバラエティー番組に抗議殺到

 「お尻が怒っています」

 先日放送された週末バラエティー番組『僕らの日曜の夜』の「リアル入隊プロジェクト本物の男2」(MBC、以下「本当の男」)女性兵士特集3で、女性出演者たちが助教(教官助手)として登場した男性下士の尻について冗談を言った場面が物議を醸している。番組公式ホームページの視聴者掲示板には「不快だ」という抗議が殺到、男性下士の姉や婚約者の女性も制作スタッフに謝罪を要求した。制作スタッフは「編集上のミス」と釈明したが、何度も登場した「尻」の話をミスだと見なすのは苦しい状況だ。

 バラエティー番組やお笑い番組で容姿を取り上げて笑いを誘う慣例に対し、視聴者の目が厳しくなっている。男性か女性かは関係ない。「本当の男」女性兵士特集では、女性お笑いタレントのキム・ヒョンスクと女性アイドルグループCLCのメンバー、チェ・ユジンの顔の大きさや容姿の違いを比較するテロップが出てきた。出演者たちが目覚めた時、キム・ヒョンスクに「推奴(チュノ=逃亡奴隷を捕まえる人)召喚」、チェ・ユジンに「ぶりっこハム太郎」とテロップを付けるなどしたものだ。8月30日の放送には出演者たちが身体検査を受ける場面があったが、その体重を公表するだけで10分以上を費やした。顔の大きさや体重は女性出演者たちが兵営生活を体験することとは全く関係がない内容だ。

 お笑い番組はもっと露骨だ。tvN『コメディー・ビッグリーグ』のコーナー「死亡討論」では、「結婚相手に30億ウォン(約3億円)持っている(女性お笑いタレント)オ・ナミVS無一文の(女優)キム・テヒ」などのテーマで議論を行う。「オ・ナミさんは実際に見たら(テレビで見るより)もっとブスだった。メチャクチャになっている」などのように、特定の人物の容姿をさげすんでさらし者にする。KBS『ギャグコンサート』のコーナー「トチンゲチン(韓国のすごろくであまり前に進まないこと)」では、あるお笑いタレントが女性芸能人たちの韓服(韓国の伝統衣装)姿の写真3枚を順番に渡しながら「(女優)シン・ミナは美しいし、(少女時代)ユナは優雅なのに、(女性お笑いタレント)イ・ヨンジャは後戻り!」と叫んだ。

卞熙媛(ピョン・ヒウォン)記者
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