今やオリコンで上位を獲得したり、音楽番組で紹介されたりするのが珍しくなくなったアニメソングという一つのカテゴリー。
アニメのタイアップ曲を中心に展開するアニメソングアーティストもこうしたアニソンの流行とともに増えてきている。
それは声優も然りである。昔からアニメの主題歌やアニメソングを声優が歌うことは珍しいことではないし、『椎名へきる』さんをはじめとした、個人名義で曲をリリースする声優さんはいた。しかし、昨今の歌って踊れる"アイドル"の資質を声優に、より求められるようになってきているのはまぎれもない事実であると感じる。
そんな中で、大手音楽レーベルである『エイベックス』と声優事務所の『81プロデュース』がタッグを組んで開催した第一回アニソン・ヴォーカルオーディション。
"声優としてもアーティストとしてもマルチに活躍できる人材"を発掘することを目的に2012年に行われ、延べ2000人を超える応募があった。その合格者6名で結成されたのが、エイベックス・グループと81プロデュースのダブルマネジメントによる、声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット"i☆Ris”である。
今年の春には結成三周年をむかえ、1stアルバムをひっさげての全国ツアー行い、先日行われた『Animelo Summer Live2015』にも出演を果たすなど精力的なライブ活動を行う一方で、メンバーの全員が声優としても活躍するなど、今、絶好調で活躍を行ってるまさに"歌って踊れるアイドル声優"グループなのである。
そんな彼女たちの魅力はどこにあるのだろうか、アーティスト・声優のふたつの側面から『i☆Ris』をご紹介していきたいと思う。
アーティストとしての『i☆Ris』
アーティストとしては結成当初から、武道館の単独公演を目標に秋葉原を中心にアニソンのカヴァーライブやビラ配りなど地道な活動を続けてきた。
2013年には『IDOL NATION 2013』や『Animelo Summer Live』にも出演し、着実に経験値をためてきた。そして今年、初めてとなる全国5都市でのライブツアーを開催され、デビューから積み上げてきた成長の証となるライブパフォーマンスみせてくれた。
その圧巻のライブパフォーマンスで観客を沸かせる熱量と力量を観た人は、おおよそ『声優』のライブとはだれも思わないのではないだろうか、ステージで激しく踊る姿はまさしく『アイドル』そのものであり、歌唱力は圧倒的に『アーティスト』だ。
グループとしてだけでなく、メンバーの『若井友希』は、アニメ『キングダム』の主題歌や『ハナヤマタ』の劇中歌を担当するなど、個々の活躍も目立っている。
声優としての『i☆Ris』
そしてもう一つ、『声優』としての側面だ。 i☆Risのワンマンライブ恒例となっているのが、ライブ中にある朗読劇のコーナーだ。同じく声優ユニットである『スフィア』もライブ中の朗読劇が恒例となっているが、声優としての面も感じられるのがi☆Risのライブならではだろう。
今でこそ、メンバー全員が出演しているアニメ『プリパラ』や、今期アニメ『実は私は』ではメンバーの一人である『芹澤優』さんが主役で出演するなど活躍の場を広げているが、デビュー間もない頃は、声優活動はなかなかなく苦労を重ねる日々が続いた。
転機となったのはやはり上記で紹介している『プリパラ』だろうか、このアニメから彼女たちを知ったという少なくないだろう。10月からは劇場版が放映され、小さい子を中心に人気を集めている。
そして、来期アニメの『Dance with Devils』ではメンバーの『茜屋日海夏』が主役をつとめるなど、これからも様々な役に挑戦したいと意欲的な姿勢で語る彼女たちの、今後は活躍のフィールドが増えていくのではないだろうかと期待される。
まだまだデビューして三年、11月には三周年のアニバーサリーライブを控え、声優とアーティストどちらも全力!というコンセプトのもと、二足の草鞋で頑張る彼女たちのこれからの成長と活躍を期待したい。
©avex music creative
source:i Ris OFFICIAL WEB SITE