東京都交通局、都電荒川線と日暮里・舎人ライナーに新型車両を導入
鉄道 行政
都電荒川線の新型車両は「8900形」で、2両を導入。車体の形は直線を基調としたデザインで、塗装は白をベースに前頭部や窓下などをオレンジ色としている。今後、ブルー、ローズレッド、イエローの車両を2016年度までにそれぞれ2両導入する予定という。
車内は出入口付近の通路幅を拡大し、スムーズな車内移動を実現したほか、車内各所に縦の手すりを配置。出入口付近の吊り手や降車ボタンも増設した。運転席後ろには、2画面の液晶モニターを設置している。窓ガラスには紫外線・熱線吸収ガラスを採用。シートの柄には、同線のマスコットキャラクター「とあらん」をあしらった。
制御システムにはVVVF制御を採用し、車内照明へのLED採用とあわせて省エネルギー化を図っている。
製造メーカーはアルナ車両。東京都交通局によると、今年度中に6両(今回の2両のほかブルーとローズレッド)、来年度中に2両(イエロー)を導入し、既存の7000形電車8両を置き換える予定という。
日暮里・舎人ライナーの新型車両は「330形」で、5両編成1本を導入。従来車で片開きだったドアが両開きとなり、シンボルカラーのグリーンとマゼンタを両端部にあしらうなど、従来車とはイメージが変わった。
車内は全てロングシートとなり、車内空間を広げて混雑緩和を図ったほか、吊り手も増設。荷棚も新たに設置した。また、各車両2カ所のドア上には2画面の液晶モニターを設置している。車内照明やヘッドライト、テールライトにはLEDを採用し、省エネ化と長寿命化を図った。
製造メーカーは三菱重工。東京都交通局によると、日暮里・舎人ライナーの車両は現在16編成あり、今回の330形は増備のため、従来車両の置き換えなどは行わない。
都電荒川線の8900形は9月18日、日暮里・舎人ライナーの330形は10月10日に運行を開始する予定。それぞれ当日の運行状況については、荒川線は「都電運行情報サービス」で、日暮里・舎人ライナーは都交通局の公式Twitterアカウントで確認できるという。
注目の記事
編集部おすすめのニュース
特集
おすすめの商品
鉄道 アクセスランキング
-
新幹線「こだま」か在来線「踊り子」か…日曜日の伊豆行き列車、微妙な違い
-
名鉄、河和線に新駅設置へ…東海市と合意
-
東海交通事業、城北線の車両をキハ11形ステンレス車に置換え
-
東京都交通局、都電荒川線と日暮里・舎人ライナーに新型車両を導入
-
四日市あすなろう鉄道に初の冷房車…9月27日から運行開始
-
首都圏“カメ電通勤”事情、3度抜かれる各停にあえて乗る理由
-
JR西日本と「進撃の巨人」がコラボ…リヴァイがトイレ改良班のリーダーに
-
新日鉄住金、シンガポール地下鉄駅舎建設工事向けにH形鋼2000トン納入
-
ひたちなか海浜鉄道、JR東海などから気動車購入
-
JR西日本、城端線・氷見線の観光列車「べるもんた」10月10日から運行開始