目薬の100分の1の薬で目を治す、緑内障に新しい治療法
「マイクロニードル」の技術応用

写真はイメージで、記事と直接の関係はありません。

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 従来の目薬と比べてわずか100分の1の量の薬で目の病気が治せるかもしれない。

 米国ジョージア工科大学とエモリー大学の研究グループが、インベスティゲイティブ・オフタルモロジー&ビジュアル・サイエンス誌2014年9月号で報告したものだ。

安全で副作用も少ない

 対象となったのは、ここでは緑内障という、目の中の圧力が高まる病気。出血すると失明の恐れもある。

 研究グループは、微細な「マイクロニードル」と呼ばれる長さ0.7~0.8mmの細い注射針で薬を目に直接注入する。眼球の強膜(一番外側の膜)と脈絡膜(その下の膜)の間の空間に薬を入れていく。

 研究グループは、ウサギで目の圧力への効果を検証。100分の1の薬剤量で同じ効果を実現した。

 確かに従来の目薬はほとんどこぼれていて、無駄も多いと見られる。新しい方法として注目されそうだ。

 

文献情報

Kim YC et al.Targeted delivery of antiglaucoma drugs to the supraciliary space using microneedles.Invest Ophthalmol Vis Sci 2014;55:7387-97.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25212782

 

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