コウノトリが赤ちゃんを運ぶという迷信を信じますか?
子供の頃、コウノトリが赤ちゃんを運んでくるという話を聞かされた時、『素敵だな』と素直に思った。生きてる人全員がコウノトリからの贈り物。いつかは空だって飛べる。そんなことすら考えていた。
しかし、歳を重ねるに連れて真実ではないと薄々気付き、同時にうすうすという製品が非常に良いということにも気付き始める。
中学生になり、自身の竹刀周辺にヒジキが数本が生え始めた頃「コウノトリが運ぶ説」はサンタクロース同様に迷信ということが分かり、それ以降はコウノトリの存在すら忘れていた。あの事件が起こるまでは。。。
教師と人妻の狭間で
『コウノトリ運ぶ説』事件が起きたのは中学2年の夏休み明けの始業式。校長先生がダラダラした挨拶をすると、最後に音楽教師が産休に入ったことが全校生徒に告げられる。しかも、あろうことか「◯◯さん(音楽教師)にコウノトリさんが赤ちゃんを運んでくれました」と言ったのだ。その瞬間から『コウノトリ運ぶ説』は個人的な議題となり、色々と考えさせられました。
パーフェクト教師
音楽教師は男子生徒の憧れ。
程よく巻かれた髪、適度にくびれたウエスト、タイトなスカートを履くことで形成される滑らかでコシのあるヒップライン、そして程よく実った二つのパイの実。。。スペックはとにかく高かった。
先生は私が入学した時には既に結婚していたので、産休に入ったこと自体は素直に受け入れた。というより受け入れるしかない。
問題はギャップだ。
先生はお嬢様育ちなのか言葉遣いが非常に丁寧で、お淑やかというイメージがピッタリの女性。そんな先生がコウノトリを呼んでいたなんて。。。という現実に酷く動揺してしまったのだ。
家に帰れば旦那のアルトリコーダーを得意気に鳴らし、時には自身が鍵盤となって「もっとフォルテッシモ(非常に強く)!!!そう!!いや、そこはピアニッシモ(非常に優しく)って何度言ったら分かるんだ!!!」なんて荒めの言葉遣いになっていたのだろうか?
生徒に見せる笑顔と旦那に見せる苦悶の顔。。。少し考えただけで、大好物だった揚げパンが喉を通らなかったのは言うまでもないだろう。
1年後
先生は職場復帰を果たした。長かった髪はショートカットになり、旦那さんと赤ん坊に吸い尽くされたチブサーは下向きに変わっていた。変わり果てた先生を見て『コウノトリは幸せを運ぶ代償として美を奪うのだと』と、勝手に決めつけてしまった。
20年後
あれから20年が経過し、先生のお子さんは20歳を迎えて大学生になっていた。なぜそれを知ったかといえば、たまたま立ち読みしたファッション雑誌のスナップに出ていたから。変わった苗字だったので、名前と年齢と地域からしてまず間違いなく先生の息子だった。
20年前にコウノトリが運んできた息子さんはイケメン男子となり、私の前に誌面で現れた。その甘いルックスを活かし、今頃は多くの女性の心と胸を鷲掴みにして、『おい!しっかり俺様のアルトリコーダー咥えないといい音出ねえぞ!!』なんて猛威を振るっていることだろう。そんなドS男になっても先生の息子さんなら仕方がない。好きに暴れてくれ。
最後に
コウノトリが運ぶかどうか?そんなことは誰も分からない。でも、待っているだけではコウノトリがこないのは確かだろう。コウノトリを掴むか逃すかはあなた次第。。。フォルテッシモが良いかピアニッシモが良いかは二人次第。。。ソプラノリコーダーかアルトリコーダーかは男次第。。。アルトリコーダーにするには女性の口技次第。。。コウノトリを呼ぶ作業が三日ボーズなんてことにならないよう祈るばかりだ。
そしてまたAdSense復活が遠のくわけだ。。。