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 2020年東京五輪・パラリンピックの大会エンブレムが使用中止になった問題で、エンブレム入りの手提げ紙袋や名刺を暫定的に活用すると言っていた東京都の舛添要一知事は、4日の定例会見で「使用を中止する」と述べた。大会組織委員会と協議して決めたという。都内の区市町村などにも考えを伝える。

 舛添氏は、スポンサー企業が相次いでエンブレムの使用を中止している中、大会組織委員会から「都も同様の措置をとってほしい」と要望があったことを明かした。

 エンブレムをめぐっては、ロゴマークが似ていると主張するベルギーのリエージュ劇場やデザイナーの代理人が、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、使用差し止めなどを求めて提訴している。舛添氏は「IOCが訴訟対応中で、影響を与える可能性は少しでも排除した方がいい」と話した。(松沢憲司)