東京・武蔵小山のアーケード商店街をちょっと横に入ったところにある、小さな山道具の店 みやがわスポーツ。この老舗の店主が作るサコッシュが密かな人気を呼んでいること、ご存知でしょうか。
小さなお店の奥には年季の入ったミシンが1台。既製品で適当なものないときは、これを使って山好きな人に便利なちょっとした道具を手作りしているのだとか。トートバッグやドライバッグなどもみやがわオリジナルが並んでいます。
このサコッシュもそんな経緯で生まれたアイテム(みやがわではポーチと呼んでいるようです)。手持ちの生地や部材で、店主のインスピレーションで作られているらしく、デザインにしてもサイズにしても微妙に違っていて、ひとつとして同じものがありません。1970年代のアウトドア用品のようなカラーコンビネーションや、むしろ好ましいあか抜けなさ。そして、岩稜を思わせる(アルパイン書体!?)和文ロゴが刺繍されたタグに心惹かれます。
古くからある山道具屋さんらしいロゴ。
こうしたなんともいい塩梅なたたずまいの一方で、廃番になるときに繊維問屋から買い取ったというデッドストックの60/40クロス[*1] を使ったものが混じっていたりするこだわりも面白いところ。
*1 縦糸を綿、横糸をナイロンとして織った、アウトドア用の生地。シエラデザインズのマウンテンパーカの素材として有名。
デッドストックの60/40クロスを使ったポーチ。
また、ストラップはいずれもしっかりとしたアウトドア用の細引きが使われています。これだとちょっと重いし硬いし、華奢なウェビングテープ(平織テープ)の方がいいのでは?と思いきや、店主曰く、山で使うものだから、非常時に役立つものにしてあるとのこと。やや長めなのも、縫い付けてないのもそのためで、いつでも取り外して他の用途に使えるように配慮しているのです。なるほど。
長さ調節のためにコードストッパーを有料(200円)で付けてもらうこともできる。
スピンネーカーやダイニーマグリッドストップのようなハイテク素材を使ったサコッシュももちろんいいのですが、往年の登山文化の匂いが微かに残るこんな道具を下げて静かな尾根を歩いたりするのは、また格別の体験になるような気がします。
- 製品名
- ポーチ
- メーカー
- みやがわスポーツ
- 価格
- ¥1,300~¥1,500(税込)
- 住所
- 東京都品川区小山3-21−9