ソウル=東岡徹、貝瀬秋彦
2015年8月20日19時34分
韓国国防省によると、20日午後3時50分ごろ、北朝鮮のロケット弾と推定される砲弾1発が、南北の軍事境界線に近い韓国京畿道(キョンギド)漣川(ヨンチョン)郡に撃ち込まれた。韓国軍は発射されたとみられる地点に向け、砲弾数十発を撃った。被害は確認されていないが、南北の緊張がさらに高まりそうだ。
韓国軍は最高度の防衛準備態勢である「珍島犬1」を発令し、大統領府は緊急の国家安全保障会議(NSC)を招集。周辺住民も退避させるなど、韓国政府は対応に追われた。
南北間では、軍事境界線に沿って設けられた非武装地帯の韓国側で4日に地雷が爆発し、韓国軍の下士官2人が負傷。韓国側は地雷は北朝鮮が仕掛けたものだとし、報復として拡声機による軍事放送を11年ぶりに再開した。北朝鮮は、事件は韓国側の「謀略と捏造(ねつぞう)だ」と反発し、北朝鮮軍も拡声機による放送を実施するなど応酬が続いている。
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朝日新聞国際報道部
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