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 維新の党の柿沢未途幹事長が、山形市長選で民主、共産などが推す立候補予定者を応援したことについて、松井一郎顧問(大阪府知事)は20日午前、「けじめもつけずにわがままやり放題。幹事長としてどうなのか。僕はついて行けない」と批判し、幹事長の辞任を求めた。大阪府庁で記者団の質問に答えた。

 松井氏は柿沢氏と直接連絡を取り、応援の見送りを求めていたと発言。柿沢氏から「覚悟を持っていく。行く限りは責任も取る」と告げられ、「辞めるのか」と聞くと、「それもそうだ」との回答があったという。記者団から「幹事長を退いてほしいのか」と問われると、松井氏は「政治家が自分で言った言葉をのみ込んで、知らんぷりは通らない」と語った。

 来月13日投開票の山形市長選での柿沢氏の対応をめぐっては、大阪府内を地盤とする国会議員が辞任を要求し、党の内紛に発展している。大阪の議員に強い影響力を持つ松井氏の発言で、批判は強まりそうだ。