北朝鮮 対北宣伝放送中断求める=無差別打撃の警告も 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮による非武装地帯(DMZ)の地雷爆発事件を受け、韓国軍が再開した北朝鮮向け宣伝放送に対し、北朝鮮軍は15日、「中断しなければ無差別に打撃する」と警告した。北朝鮮が宣伝放送に対する反応を示したのは初めて。

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍の戦線司令部は同日、公開警告状を通じ、「対北心理戦の放送再開は北南(南北)軍事的合意に対する露骨な破棄行為で、われわれに宣戦を布告する直接的な戦争挑発行為」と主張し、拡声器による宣伝放送の中断を求めた。

 また、これに応じなければ、軍事行動が全面的に開始されるとし、軍事行動は無差別的な打撃戦になると強調した。

 あわせて、宣伝放送のきっかけとなった地雷爆発事件は北朝鮮とは関係がないとの主張も繰り返した。

 同事件は4日、ソウル北方、京畿道・坡州付近の韓国側DMZ内で発生した。北朝鮮軍が埋めた地雷が爆発し、韓国軍兵士2人が脚の一部を切断する重傷を負った。これを受け、韓国軍は報復措置を取ると発表。10日には2004年に南北合意で中止していた拡声器による宣伝放送を11年ぶりに再開した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース