SEO初心者がおさえておくべき4つのポイント

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この記事は、Search Engine Journalに掲載された「4 Things that SEO Newbies Need to Understand Immediately」を翻訳した内容です。

これからSEOを始めようとする人も恐れることはない。誰もが必ず最初に押さえておく基礎的なエッセンスがあるのだ。

SEOには、必ず理解しておかなければいけない基礎的な部分がいくつかある。SEOの領域は広いが、その中でも確実に重要なものに絞ってエッセンスをまとめたリストを作成したので紹介しよう。

初心者だけでなく専門家にとっても、これまでの復習もかねて、これから紹介する4つの基本から得られるものがあるはずだ。

Curriculum pt1

1.SEOとはUXのようなもの

UXとSEOは連動している。

・UXを強化することは、SEOを強化することにも繋がる
・SEOを強化することは、UXを強化することにも繋がる

これはどういう理由か?SEOを強化するということは、ターゲティングしたユーザーに、彼らと最も関連性の高いコンテンツを届けることにほかならない。
ユーザーにとっての良質なコンテンツとは、ユーザーの潜在的ニーズが満たされるような経験をすることである。

多くのUX専門家はUIやレイアウト、サイト構造、サイズ、書体など、ユーザーから見える視覚部分にフォーカスして改善を行っていくが、SEOは少し異なり、ユーザーが見える範囲にフォーカスするだけではなく、ユーザーが望むものにフォーカスしていくのが特徴となる。

SEOはユーザーの意図を理解し、その意図に応えていくことだ。ユーザーの意図は、検索で問い合わせをした内容、つまり検索キーワードとして現われ、大抵の場合、ユーザーの意図は、次の3つのいずれかに当てはまる。

  1. 何かを買いたいときの購買目的の検索
  2. 何かを知りたいときの調査目的の検索
  3. どこかに行きたいときのナビゲーション目的の検索

SEO関係者は、一歩下がって、どのようにして適切なユーザーから適切な検索を獲得するか考える必要がある。最終的なゴールは適切なユーザーにベストな経験を提供することだ。

以前、SEOとUXは矛盾関係にあると考える人がいたが、SEOと最適なUXの双方を実現できる領域があることは下記からも分かる。

・HTML形式のサイトマップは、クローラーの回遊性を向上させ、ユーザーの求めているサイトを見つけやすくする。
・パンくずリストは、UXにとって非常に重要となる。更に、検索エンジンインデックスやクローリングやサイト構造に含まれやすくなり、SEOの性能を高めることにも繋がる。
・テキストSEOの重要な要素であり、検索エンジンインデックス処理にかかりやすいロングテールキーワードやメタデータを作りだす。
・schema.org仕様のマイクロデータによって、ユーザーが求めている検索結果になりやすくなりUXの向上に繋がる

SEOのスキルを高め、プロフェッショナルかつ論理的なやり方を実践していくためのヒントをこれから紹介していく。まずはユーザーにベストな経験を提供することに注力する。それが出来きてくれば、自然に検索結果が最適化されていくものなので、SEOのテクニカルな部分はその後に考えていけばよいのだ。

2.サイト間のリンク状況が非常に重要

これをいうと批判されるかもしれないがそれを覚悟でいうと、まだ被リンクは、SEOにとって重要だ。

最近のトレンドとしては、検索エンジンにブランドサイトやソーシャルサイトとして認識される、あるいは他サイトに自サイト名やURLテキストとして記述されたりすることが重要だが、それらがランキングを決める要因として、「リンク状況の優劣」に置き換わったわけではない。

グーグルが、検索結果のランク付けにサイトのリンク状況を重視しているのは明らかである。グーグルは、悪意のあるリンクを持つサイトにはペナルティを課し、良質なリンクを持つサイトはランキングが上がるという非常にシンプルな仕様になっている。

例えば、コンテンツ、サイト構造、キーワードなどが全く同じの2つのサイトがあったとする。(コンテンツ重複の問題は気にしなくてよい)
唯一の違いは、1つのサイトには被リンクが1件もなく、片方のサイトには信頼できる100件の被リンクがある。どちらの方がランキングが高いだろうか?
それは明らかで、被リンクの多い方がランキング上位となる。

他の例を紹介すると、下図は、フォーブス誌のサイトの信頼性や引用数の指標を表したものだ。

フォーブス

フォーブスは、オンライン上で非常に高いレベルのオーソリティを保持しているが、それは参照しているドメイン数と被リンク数が非常に多く、それらが高い信頼性に繋がっているからだ。

“TheInternetMarketingRetirementPlan.com”という他のwebサイトを紹介しよう。これは先ほどと対照的な図になっている。

フォーブス2

この2つのサイトの違いがひと目で分かるだろう。次により具体的なテストを行う。

それぞれのサイトが実際のユーザー検索にどのように影響するか?「インターネットマーケティングの退職金制度」を支持する検索キーワードで実験してみる。

検索ワードは“Retirement income internet company.(退職金 インターネットカンパニー)”とすると、求めている検索結果が出てくるか? 

以下が検索結果画面:

02

フォーブスは、広告枠以外の自然検索結果でNO.1となり、インターネットマーケティング系のwebサイトをランク外に追いやっている。それは、サイトサイズ、オーソリティー、信頼性、鮮度、サイト構造、コンテンツ品質など様々な要因の組み合わせに関係している。
健全なサイトにとっては、信頼性の高いサイトからリンクを張られることが重要となる。そうなると、どうしたらリンクを獲得できるかがポイントになってくる。

ここは意見が別れるポイントだ。リンクビルディングの強い支持派がいる一方で、リンクアーニングつまり良質なコンテンツなどによって自然にリンクを張られることだけを重視する人々もいる。

リンクアーニング派は、単なる相互間リンクへのマイナス面や危険性を危惧する傾向が強く、リンクの否認やフォローしないことを主張している。

ここでこの議論をするつもりはないが、私の経験として述べると、ユーザーとの意見交換等のコンテンツマーケティングによって自然な形でリンクを増やすことで、驚くような効果を上げたことがある。

実際には、数千件のリンクを獲得し、私のビジネスを大きく成長させることに繋がった。

3.タイトルのタグも重要

これまで紹介してきた漠然としたリンクの世界からいったん離れ、より戦術的で現実的な話をしていく。

誰でも出来るSEO改善方法を1つだけ上げるとしたら、それは「良質なタイトルタグをつけること」だ。
タイトルタグとは、検索エンジンがWEBサイトをクローリングし、インデックスを振っていく際に参照されるHTML要素のことを指す。

また、タイトルタグは、検索結果画面に表示されるwebサイトのタイトルにもなる。

03

タイトルタグは、そのページに何が書いてあるかを分かりやすく説明している必要がある。良質なタイトルタグを作るためには。以下4つの簡単なルールに従えばよい。

1.最も重要なキーワードを使う
2.補助的なキーワードを使う
3.最後にブランド名を使う
4.60文字以内におさめる

それだけだ。

タイトルタグは重要だが、考える過ぎる必要はない。ページの内容を最もシンプルに表すタイトルを付けさえすればよく、結果的にはそれには重要なキーワードが含まれるようになる。キーワードを詰め込み過ぎては駄目だが、かといって、キーワードを完全に無視してもいけない。

4. 決まり文句ではあるが、「コンテンツイズキング」

最後は、あまり聞き心地がよくないかもしれないが、非常に重要なポイントになるものだ。それは何かというと、一般的な表現で表すならば、「コンテンツイズキング」ということである。

SEO関係者の間では、コンテンツSEO技術はどちらがより重要か、議論されることがある。
両方とも正しく重要なのだ。もしwebサイトのコンテンツが充実させられておらずSEO対策も出来ていなければ、それは駄目だし、逆にwebサイトのコンテンツが良くても、SEO対策が出来ていなければ、それも駄目なのだ。
解決には、両方必要である。どちらが重要ということではなく、検索上位に出るサイトを作るためには、両方とも不可欠なのだ。両輪が成立すれば、webサイトへの集客が増え、売上も増えていくのだ。

サイト経路解析ツールであるKISSMetricsを例にして、このことを説明していこう。

今年の1月に、KISSmetricsは、連日に渡り、合計数百件の記事をリリースした。これがその時のトラフィックの様子だ。

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727,984人のサイト訪問者のうち、Kissmetricsがブログから集客した見込顧客は、全見込顧客の62%になる2,033人だった。それらの見込客によって、1000万円単位の売上創出に繋がった。毎月ブログに数十万円程度の投資を行っただけであったが、ご覧の通りの大きなROIを稼ぎだすことに成功したのだ。

これがコンテンツマーケティングのパワーなのだ。この事例から読み取れるように、コンテンツの充実化により多くの時間と努力をかければ、適切なプライス設定と各プロセスでの顧客対話がきちんとできている限り、その効果は計りしれないものになるのだ。

つまり、コンテンツマーケティングは、金を生み出すことに繋がるのだ。そしてSEOは、コンテンツが全てでSEOを行う上で欠かせないものなのだ。

まとめ

SEOは非常に範囲が広い。SEOがどのように様々なデジタルマーケティング領域と関連するかは非常に興味深いテーマだ。
SEOは独立した領域ではない。SEOは、オンライン上のほぼ全てのマーケティングエリアに何かしら結びついてくるもので、デジタルで存在感を高めるためには、不可欠なものとなる。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「4 Things that SEO Newbies Need to Understand Immediately」を翻訳した内容です。

最後にSEOのエッセンスをまとめると、

  1. SEOとはユーザーエクスペリエンスのようなものだ
  2. サイト間のリンク状況は重要である。
  3. タイトルタグも重要である
  4. 決まり文句ではあるが、「コンテンツは王様」である。

コンテンツイズキングという考え方は、あくまでもユーザー(オーディエンス)の評価が伴うコンテンツであることが前提です。
読者の皆さんは、これらの中で、どれがSEO初心者にとって重要になると思いますか?

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