朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の今週の動きは「光復(日本の植民地支配からの解放)70年」が大きなキーワードになりそうだ。大統領府のある関係者は9日「光復節の今月15日まで、大統領は国民の誇りを高めると同時に、改革の雰囲気醸成に取り組んでいくだろう」と述べた。
朴大統領は10日に大統領府主席秘書官会議を招集し、光復70周年を機に韓国が一層発展していくために必要とされる労働市場改革など、いわゆる4大改革を必ず成し遂げる決意をあらためて表明する予定だという。
また12日には独立有功者とその子孫らを大統領府に招いた昼食会が予定されている。さらに13日には光復70周年特赦の対象者を正式に決定する臨時の国務会議(閣議に相当)が開催される。対象者は200万人を上回る見通しで、主に財界関係者や交通違反者、生活困窮者などが中心になる。14日は臨時の祝日に指定されている。これについて大統領府は「国民の士気を高める国家プロジェクトの一環」と説明している。
朴大統領は15日に8・15祝辞を発表するが、これには国民全体はもちろん、北朝鮮や日本も念頭に置いたメッセージが含まれる見通しだ。日本の安倍首相は14日に「戦後70年談話」の発表を予定しているが、これによって朴大統領のメッセージの方向性もある程度定まりそうだ。さらに朴大統領は今回の光復節週間に開催される8・15関連の複数の行事にも相次いで出席する予定だという。