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 仮想通貨ビットコインの取引所マウント・ゴックス(東京、破産手続き中)から大量のコインや預かり金がなくなったとされる事件で、警視庁は1日、社内口座を管理するシステムを不正に操作したなどとして、同社の最高経営責任者(CEO)でフランス国籍のマルク・カルプレス容疑者(30)を私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕した。

 捜査関係者によると、カルプレスCEOは社内システムを不正に操作して、自身の社内口座の残高を水増しした疑いがある。警視庁はこの容疑とは別に、なくなったとされる預かり金について、CEOが着服した業務上横領の疑いもあるとみて調べる。

 同社はビットコインと現金の交換を仲介。昨年2月に、管理していた85万ビットコイン(時価300億円)や現金が、サイバー攻撃を受けて消失したと発表し、警視庁に相談していた。