谷津憲郎
2015年7月31日12時01分
■継ぐ記憶:2
「白旗の少女」として知られる比嘉富子さん(77)を沖縄に訪ねた俳優の有村架純(かすみ)さん(22)は事前に決めていた。予定通りの質問をし、答えを聞いたら次の質問へ。「そういうのは嫌だったんです。比嘉さんの言葉が心に届くのに時間がかかってもいい。きちんと向き合いたいなって」
2人は、多くの住民が砲爆撃で命を落とした沖縄本島南部の米須(こめす)海岸に向かった。比嘉さんは当時6、7歳。死んだ兄をここに埋めたこと。姉たちとはぐれて独りになり、死体だらけの川の水を飲んだこと。「地獄に行ったことはないけど、ああでしょうね」と比嘉さんは淡々と語る。有村さんは黙って耳を傾けた。
海辺で偶然、赤さびた手投げ弾を見つけた。沖縄では昨年度も18トンの不発弾が処理された。
◇
「想像がつかなかった。あの海を埋め尽くすほどの米軍が、人を殺しに来たなんて」と有村さんは言う。
70年前のことをリアルに想像するのは難しい。
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