【ソウル聯合ニュース】韓国保健当局が、世界保健機関(WHO)と異なる基準で独自に中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの終息宣言を出すことを検討している。保健福祉部の中央MERS管理対策本部が16日の会見で伝えた。
当局は、最後に感染者が発生した今月4日を基準に、28日後の来月2日を終息日とすることを検討中だ。
だが、WHOは最後の感染者が検査で陰性となった日を基準に、それから4週間後を終息日と見なすよう韓国政府に勧告している。
現在、MERSを治療中の患者17人のうち、2人が今もMERSウイルスに陽性反応を示しているため、WHO基準に基づくMERS終息日は早くても来月半ばとなる。
当局は、独自に感染病の危機警報レベルを下げることで事実上、MERSの終息を宣言することを検討している。警報レベルは現在「注意」で、1段階下げると最も低い「関心」となる。
韓国では5月以降、計186人のMERS感染者が発生。36人が死亡した。