不安な方は要チェック!KGIとKPIの違いを徹底解説
「KGI」と「KPI」、2つの言葉の意味の違いについてしっかりと理解できていますか?
各企業によって利用頻度は違うと思いますが、目標に対しての成果を計測するうえでは欠かせない概念です。特に、ホームページのようになにを目標として、なにを成果とするのかが測りにくい分野では特に重要です。
今回は、KPIとKGIの概要とそれぞれをどのように使い分ければいいかを解説します。
聞いたことはあるけどなんとなく使っていた、違いを説明しろと言われたら困ってしまうと感じた方はこの機会に理解してましょう。
KGI=目的を達成できたかどうかを計測する指標
KGIは「Key Goal Indicator」の略で、日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。
「Goal」と入っているとおり、KGIは最終目標が達成されているかを計測するための指標のことです。
KGIは曖昧な指標では意味を成さないため、誰でも公平に判断できるよう時期と具体的な数値を設定し、明確な判断基準としておくことが基本となります。
例えば「お客様の満足度を上げる」という目標はKGIとしては不明瞭です。お客様の満足度を上げてリピート率や客単価をアップさせることが目的なのであれば、KGIは「1年後までに、リピート率を20%から40%に増やす」「半年後までに客単価3,000円から4,000円に増やす」と設定するべきです。
KPI=目的を達成するための過程をクリアできているかを計測する指標
KPIは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。
設定した目標に対してどのような過程を通過すれば達成可能かどうかを洗い出し、その過程をクリア出来ているかどうかを数値で計測するのが「KPI」です。
KGIが「結果」を見据えるものに対し、KPIは「過程」を見る指標です。
KPIの設定項目がKGIからずれていないか都度確認する
よく起こりがちな失敗として、KGIに対してのKPIが必ずしも適切でないケースがあります。
例えば、ネットショップのKGIを「1年後までに売上を2倍にする」と設定した場合、KPIはどのように設定すればいいでしょうか?
「1年後に2倍にする必要があるから、1か月後は◯円、3ヶ月後は◯円というKPIを設定しよう」と考えた方は、もう少し売上の要素を分解してみましょう。
売上を上げるためには「新規顧客数」「リピート率」「コンバージョン率」「客単価」のいずれかをアップさせる必要があります。
自社の売上構成や顧客の傾向を見た上で、現状どの部分をより伸ばすことができそうかを考えると、自然とKPIに設定する項目が決まっていきます。
例えば単価が高いけどあまりプロモーションを行っていない商品があるなら、KPIを客単価に据えて高価格商品の訴求を強め、入力フォームに改善の余地があるのならコンバージョン率をKPIに据えて入力フォームのA/Bテストを集中的に行う、という手段が考えられます。
KPIはあくまで目的達成のための手段なので、同時に2つのKPIを追ったり、期間ごとにKPIを変えたりする場合も出てくるでしょう。
まとめ
KGIとKPIは、目標とそこに辿り着くまでの過程を誰でも共通して認識できるように言語化・数値化された指標です。
これらが明確になるとメンバーの意思統一が図りやすく、チームに対しての評価も公平に行うことができます。
もしKPIが達成していたのにKGIが達成できなかった場合は、そもそものKPI設定が間違っていた可能性が高いため、手法を見直す必要があるでしょう。
改善のきっかけをつかむためにも、KGIだけでなくKPIも明確に設定し、蔑ろにせずに厳密に計測するようにしましょう。
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