※追記すべき情報がある場合には、その都度このページを更新する予定です。
概要
アドビシステムズ社の Adobe Flash Player に、ウェブを閲覧することで DoS 攻撃や任意のコード(命令)を実行される可能性がある脆弱性(APSA15-04)が存在します。
これらの脆弱性を悪用された場合、アプリケーションプログラムが異常終了したり、攻撃者によってパソコンが制御されたりして、様々な被害が発生する可能性があります。
なお、修正プログラムの公開は2015年7月12日週中と、アドビシステムズ社より報告されています。
現時点で広範囲な攻撃は確認されておりませんが、攻撃コードが公開されているとの情報があるため、標的型攻撃のリスクが懸念される組織においては、修正プログラムが公開されるまで一時的にAdobe Flash Playerのアンインストールや無効化などの緩和策を実施して下さい。
対象
次の製品が対象です。
- Adobe Flash Player
18.0.0.203 およびそれ以前のバージョン (Windows版およびMacintosh版) - Adobe Flash Player
18.0.0.204 およびそれ以前のバージョン (Google ChromeがインストールされたLinux) - Adobe Flash Player Extended Support Release
13.0.0.302 およびそれ以前の13.xのバージョン (Windows版およびMacintosh版) - Adobe Flash Player Extended Support Release
11.2.202.481およびそれ以前の11.xのバージョン (Linux版)
対策
インストール有無の確認
- Adobe Flash Player のインストール有無を確認
次の URL にアクセスし、Adobe Flash Player のインストールの有無を確認する。
https://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
Adobe Flash Playerがインストールされている場合は、緩和策の実施を検討して下さい。なお、一つのOSにおいて複数のブラウザ(*1)で、それぞれAdobe Flash Playerを利用している場合は、各ブラウザ毎に、Adobe Flash Player のインストールの有無を確認して下さい。
緩和策
- Adobe Flash Player をアンインストールまたは無効化する。
Windows 8 用 Internet Explorer 10 、Windows 8.1 用 Internet Explorer 11 およびGoogle Chromeは、Adobe Flash Player の機構を統合しておりAdobe Flash Player 単独でのアンインストールはできませんので、「2.Adobe Flash Playerの無効化の方法」を実施して下さい。
1.Adobe Flash Playerのアンインストール方法
次のURLにアクセスし、Adobe Flash Playerをアンインストールして下さい。
https://helpx.adobe.com/jp/flash-player/kb/230810.html
2.Adobe Flash Playerの無効化の方法
以下の手順を参考に、Adobe Flash Playerを無効化して下さい。
・Internet Explorer
(1)ブラウザを起動する
(2)メニューより「ツール」-「インターネットオプション」を選択する
(3)「プログラムタブ」-「アドオンの管理」を選択する
(4)「表示」プルダウンから「全てのアドオン」を選択する
(5)右のメニューから「Shockwave Flash Object」を 右クリックし、「無効」を選択する
・Google Chrome
(1)ブラウザを起動する
(2)アドレスバーに chrome://plugins/ を 入力する
(3)Adobe Flash Player を無効にする
上記以外のブラウザについてはベンダに確認して下さい。
参考情報
- Adobe Systems
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsa15-04.html - CVE
CVE-2015-5122
CVE-2015-5123 - CERT/CC(米国)
VU#338736
VU#918568 - サイバーセキュリティ注意喚起サービス「icat」
~Webコンテンツ内にHTMLタグを記載することで、IPAから発信する「重要なセキュリティ情報」をリアルタイムに自組織内のWebサイト上などに表示できます。脆弱性対策の促進にご活用ください。~
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/icat.html
本件に関するお問い合わせ先
E-mail:
詳しくは製品ベンダなどにお問合せください。
脚注
更新履歴
2015年7月13日 | 掲載 |
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