4か月間アップルストアに通い、店頭のデモ機を使ってアルバム1枚を制作したラッパーが話題になっている
ドミニカ生まれニューヨーク育ちの25歳のラッパーPrince Harvey(プリンス・ハーヴェイ)は、デイリー・ビーストの取材に
「もともとアップルストアで音楽制作をするつもりなんてなかった。
ただ、不運が重なったんだ。
まずレコーディングに使っていた自分のPCがクラッシュした。
同時に外付けのハードディスクもダメになった。
その上、いつも携帯してたデータ保存用のハードディスクをチャイナタウンのレストランに忘れてね。
取りに戻った時にはどこかに消えていた。
もう1台PCを買う余裕はない。
けど、諦めたくない・・・」
と自分の環境で制作を続けることができなくなったことを説明し、
「その時思ったんだ。
いまオレはあり得ない程のピンチを迎えてる。
こういう時は『"アルバムを絶対に作るんだ"という強い気持ちで乗り切るしかない』ってね。
考えた末、20人でルームシェアをしてる身分だけど、アップルストアをセカンドハウスにしようと思い付いたんだ。
『スタッフと仲良くなって協力してもらおう』って」
と持ち前の前向きな性格で打開策を考えたことを告白した
実際に地下鉄に乗ってマンハッタンのアップルストアに入りデモ機を使っていると、しばらくして警備員がやってきて追い出されたが、その様子を見ていたスタッフの1人がSoHo店なら多少の融通が利くことをアドバイス
翌日から平日は毎日アップルストアのSoHo店に通い、仲良くなったスタッフの協力を得ながらボーカルやビートのレコーディングを進め、4か月かけて1枚のアルバムを完成させている
アップルストアのデモ機は閉店後に毎日メモリワイプ(初期化)されるが、スタッフからゴミ箱の中に隠しファイルを残す方法を教えてもらってデータの保存を続けたことも明かしている
非常にポジティブな性格の持ち主で
「自分を貧乏だと思ったことはない。
それは気持ちの問題だ。
ポケットにカネがなくても貧しくはない。
心はずっとリッチだ」
「迷惑が掛かるから協力してくれたスタッフの名前は言えない。
でも彼らが居なかったとしても、きっと他の誰かと友達になって制作をしたと思う」
「もちろんカネは欲しいよ。
ツアーもやりたい。
外国の人の前でパフォーマンスをしてみたい。
ペンギンが聞きたいって言うなら南極にだって行くさ」
などの言葉を残している
Prince Harveyがアップルストアで制作したアルバム「PHATASS」(Prince Harvey At The Apple Store: SoHoの頭文字)は、7月26日にリリースされる
【moluv】