パレスチナ暫定内閣が総辞職、ガザ統治めぐり亀裂深まる
2015年06月18日 12:20 発信地:ラマラ/パレスチナ自治区
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【6月18日 AFP】パレスチナ解放機構(PLO)とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の合意に基づき昨年発足したパレスチナ暫定統一内閣が17日、総辞職した。ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するハマスがイスラエルと個別に間接協議を行っていることをめぐり、暫定内閣の内部で亀裂が深まっていた。
パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長の側近で、暫定統一内閣を率いてきたラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相は、アッバス議長に辞表を提出した。ただ、暫定内閣がいつ解散するかは不明で、パレスチナの政治情勢は混迷を深めている。次期内閣についても不透明な状況だ。
ニムル・ハマド(Nimr Hammad)自治政府議長補佐官は、新内閣の組閣にあたってはパレスチナの各派と協議する方針で、それにはハマスも含まれるとの見方を示した。(c)AFP/Nasser Abu Bakr