「ゲラゲラポー」ZZROCKの正体は生沢佑一!

2015年6月18日6時0分  スポーツ報知
  • ソウルフルな歌声が魅力の生沢佑一
  • 「キング・クリームソーダ」のZZROCK(右)としてはゲラゲラポーが話題になった((左)はゲラッパー、(中)はマイコ)

 人気アニメ「妖怪ウォッチ」の主題歌「ゲラゲラポーのうた」で話題の3人組ユニット「キング・クリームソーダ」のZZROCK(ジージーロック)の正体が、シンガー・ソングライター生沢佑一(57)であることが17日、スポーツ報知の取材で分かった。生沢は芸歴42年目の大ベテランで、ソロシングル「ひといきつきながら」が、USEN・J―POPチャートで今年最長タイの6週連続トップ10入り中。超遅咲きの中年の星として注目を集めそうだ。

 ちびっ子に大人気、キング・クリームソーダのZZROCKは、実は苦節42年のベテランシンガーだった。

 同ユニットといえば、昨年4月に「妖怪ウォッチ」の主題歌「ゲラゲラポーのうた」でデビュー。売り上げ25万枚超のヒットを記録し、続く両A面シングル「祭り囃子でゲラゲラポー/初恋峠でゲラゲラポー」はオリコンチャート初登場2位に。社会現象を巻き起こし、NHK紅白歌合戦出場など、躍進の一年になった。

 生沢は、別の芸名での歌手活動、米国でのバンド活動などを経て現在の名前でデビュー。ビーイングのユニット「TWINZER」名義で発売した「Oh Shiny Days」がヒットしたが、B’z、大黒摩季らのコーラスなど主に裏方としての活動が多かった。しかし、関係者に実力を認められてキング―のメンバーに抜てきされ、一躍時の人になった。

 ZZROCKではなく、生沢佑一として持ち前のソウルフルな声で歌うのは、自身が作曲した「ひといきつきながら」。東日本大震災で家族全員を亡くしながらも、周囲の支えで懸命に生きる少女に接し、同曲を作った。「彼女の姿に感動し、メロディーが生まれた。生きていくことは長く険しい道のりだけれど、人は生まれて多くの人たちに支えられながら生きている」との思いを込めた。

 日本テレビ系「another sky―アナザースカイ―」(金曜・後11時)限定のJTのCMソングとして、NMB48の山本彩(21)が同曲を歌っているが、JTのお客様相談センターには「オリジナルを聴きたい」「フルバージョンはいつ発売か」といった問い合わせが多数届いたため、5月27日にシングル発売。USENチャートで5月13日付から今年最長タイの6週連続でトップ10入りするなどロングヒットの兆しを見せている。「大切な思いを感謝のバトンに託し、この歌を通して多くの人たちにつなげていければ」。今年は素顔の生沢として注目を集めそうだ。

 ◆生沢 佑一(いくざわ・ゆういち)1958年5月31日、大阪府出身。57歳。74年「弾ともや」として「土曜の午後のロックン・ロール」でデビュー。76年バンド・ローズマリーに参加。脱退後に渡米、LAでバンド結成。帰国後、現在の「生沢佑一」でソロデビュー。92年TWINZERとして「Oh Shiny Days」がヒット。B’z・松本孝弘のソロプロジェクトやB’z、大黒摩季、WANDSらのコーラスとしても活躍した。

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