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すい星探査機「フィラエ」7か月ぶり復旧6月15日 6時00分
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ESA=ヨーロッパ宇宙機関は、去年11月、「ほうき星」とも呼ばれるすい星への着陸に世界で初めて成功したあと、電源が切れて交信が途絶えていた小型探査機が、7か月ぶりに復旧したことを明らかにし、すい星の探査がさらに進むことが期待されています。
ESAが2004年に打ち上げた無人のすい星探査機「ロゼッタ」は、すい星の表面で探査を行う小型探査機「フィラエ」を放ち、フィラエは去年11月、世界で初めてとなるすい星への着陸に成功しました。
ところが、電源となる太陽光を十分に受けられなかったことから、およそ60時間稼働したあと、電源が切れて交信が途絶えていました。
フィラエについて、ESAは14日に声明を出し、前日の13日に、85秒間にわたって交信することに成功し、フィラエから観測データを受信したことを明らかにしました。フィラエが復旧したのは7か月ぶりで、太陽の周りを回っているすい星が太陽に近づいたことで、十分な太陽光を受けられるようになったためだということです。
ESAと共に探査機の制御や科学的な分析を行っているドイツ航空宇宙センターは、「フィラエには稼働に必要な温度とエネルギーが蓄積されている」と述べ、探査がさらに進むことに期待を示しました。ただ、すい星はことしの夏にさらに太陽に近づいて表面が高温になるため、フィラエは稼働できなくなる見通しだということで、ESAなどは、まず、フィラエがこれまで収集したデータの受信を急ぐ方針です。
ところが、電源となる太陽光を十分に受けられなかったことから、およそ60時間稼働したあと、電源が切れて交信が途絶えていました。
フィラエについて、ESAは14日に声明を出し、前日の13日に、85秒間にわたって交信することに成功し、フィラエから観測データを受信したことを明らかにしました。フィラエが復旧したのは7か月ぶりで、太陽の周りを回っているすい星が太陽に近づいたことで、十分な太陽光を受けられるようになったためだということです。
ESAと共に探査機の制御や科学的な分析を行っているドイツ航空宇宙センターは、「フィラエには稼働に必要な温度とエネルギーが蓄積されている」と述べ、探査がさらに進むことに期待を示しました。ただ、すい星はことしの夏にさらに太陽に近づいて表面が高温になるため、フィラエは稼働できなくなる見通しだということで、ESAなどは、まず、フィラエがこれまで収集したデータの受信を急ぐ方針です。