このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr
016




※本記事はネタバレを含みます。

劇場版「ラブライブ!」感想&ネタバレ・・・ファンサービスに溢れたμ'sの集大成

傑作か?駄作か?それとも・・・・?
003


 さて、6月13日にいよいよ封切りされた劇場版「ラブライブ!The School Idol Movie」の感想を書き綴りたいが、まずは以下の3点を10段階評価にするとこうだ。

ストーリー:6(ファン補正が入れば8)
挿入曲:  8.5
ブヒれ度: 9.5


評価としては以上のような結果となったが、アバウトなあらすじと共にその感想を以下より淡々と綴っていきたい。


全ての話が始まるきっかけ、μ's海外へ

 第三回ラブライブの会場を、「アキバドーム」なる規模の大きい会場で開催すべく、その実現に向けアメリカに飛びステージを披露して欲しいといった主催からのオファーが届くところから本作の話は始まる。オファーを受けたμ'sはアメリカへと旅に出た。

 ステージのロケーションなどのためにアメリカの街をまわることになったμ'sの面々だが、皆とはぐれ迷子になってしまった穂乃果は、街で出会った謎の女性シンガー(CV.高山みなみ)に「バーロー」と説教をくらい助けられる。μ'sの行く末を悩んでいた穂乃果は、その女性との会話の中に答えを見出そうとするも、意味深な言葉を残してどこかへ消えてしまうのだった。

アメリカの街で皆とはぐれてしまう穂乃果
001


 劇場版としてスケールのデカい話に作り上げたかったのか、舞台は海外にも広げられたわけだが、予告編などを観た限りではてっきり海外での話だけで大部分が占められるのではと思っていたのは筆者だけではないだろう。



 いざ海外へ向かうことになった面々の旅立ちのシーンは、「おい!!!おまえらズルいぞ!!!」と言いたくなるキャラ萌えカットの連続で畳み掛ける。

なかでもスクリーンに向かい画面いっぱいにキスしてくる真姫ちゃん(相手はパパ)の破壊力はアルテマ級の威力があり、真姫推しのファンはその後息をしていたのだろうかというレベル。

 慣れない海外におどおどしっぱなしの海未ちゃんや、白米切れにより重度な禁断症状を起こすかよちん、チーズケーキを夕食として嬉しそうにホールで食そうとすることりちゃん、μ'sの中で唯一ちゃんと英語の勉強をしていたらしいのんたん・・・など、各自の見せ場をファンサービスの如くきちんと見せていく。

特にエリチカ推しの筆者には、ベッドの上でおばあさまに甘える寝言を漏らすその姿に、劇場シートで思わず前のめりになりながら渾身のガッツポーズを心で決めてみせたのである。

ぁ^~~こころがぴょんry
002



海外ライブ大成功、μ'sへの高まる期待

 ニューヨークで見せた「Angelic Angel」のステージは大成功のうちに幕を下ろし、無事帰国を果たしたμ'sは周りから熱い視線が送られてくるのに気付く。海外で披露したステージが国内でも配信され、一気にその人気が爆発したのだ。

「3年生の卒業と共にμ'sは解散」と決めたことを公にしていなかった彼女らは、アイドルとして更なる活動を期待されてしまうことに。遂には、ドームでの公演も見込まれることになったラブライブにμ'sも出演して欲しいと望まれ、A-RISEも活動を続けると聞いた穂乃果は悩みに悩む。

たちまち人気者になりサインを求められるμ's
004


 周りの期待に応えればドームのステージに立つこともできたμ'sだが、それを受け入れてしまうことは一度決めた「3年生の卒業とともに終わりにする」という決断が無かったことになってしまう。そのことにμ'sのなかでも意見が別れることになってしまうが、穂乃果はそれに答えを出せずにいた。

 そこにまたしても穂乃果の前に現れた謎の女性シンガー。穂乃果は彼女の言葉を受け決意する。μ'sは「スクールアイドル」としての拘りを貫き通し、全国のスクールアイドルを集め、その魅力を伝えるための大規模なライブを開催すること、そしてそのライブをμ'sとして最後のライブにする、と。

 凱旋したμ'sを待っていたのは彼女らの人気に湧いた秋葉原の街だったが、建物の壁面に貼られたμ'sの巨大な広告やポスターの数々は、普段我々が目にしている秋葉原の姿とそれは見事にリンクしており、「おお、現実世界と繋がっておる・・・」という感想を真っ先に抱いてしまったアキバ巡回ヤーの筆者である。

現実世界での秋葉原




大成功に終わったライブのその後

 スクールアイドルに始まり、スクールアイドルとしてその活動を終えたμ's。時は経ち、そこにはスクールアイドルとして輝く雪穂や亜里沙らの姿があった。最後にμ'sの華々しいステージをエンディングとし、劇場版「ラブライブ!」は幕を下ろす。

 μ'sとしての物語を完結させたこの劇場版はとても潔く、9人の葛藤の先に見出した答えは、ラブライブ!がテーマとして掲げた「スクールアイドル」とは、という問いに明確な答えを出しゴールした。これには「一番の輝きを放った今、この瞬間で幕を下ろしたい」という幕引きの美学を感じざるを得ない。

人気のあったアニメがクールを重ねるにつれクソになってゆく姿は見るに堪えないものがあるが、終わり良ければなんとやら、最高潮を迎えたフィナーレには心からの拍手を送りたくなるというものだろう。


μ'sとしての輝かしいゴール、「ラブライブ!」の今後は?

 本作の脚本がややペラいと感じるのは今に始まったことではないが、逆に言えば深く考えることなく目の前のアイドルたちの仕草やドタバタ、ステージングを楽しむことができる。良くも悪くも単純で分かりやすさを重視しているであろう「ラブライブ!」らしい話の作り方だ。

 ファンにはおなじみのネタをしっかり盛り込んだ、ファンサービスとも言えるシーンの数々もさることながら、新たな楽曲のクオリティもこれまで以上に心躍らせてくれる。劇場版ではそれらをミュージカル風に大胆に取り入れていく手法が頻繁に取られているが、それが功を奏し最後までダレさせることなく釘付けにさせてくれた。

 本作に登場した謎の女性シンガーも、穂乃果以外のメンバーにはその存在を認識されずに現れては消えている。この女性はもしかすると、実は実体のない、精神世界の人物なのではないか・・・などといった考察なども、既にファンの間では語られていそうだ。

 今後「ラブライブ!」というコンテンツがどのような展開を迎えるのかは要注目だが、劇場パンフに書かれた原案・公野櫻子氏の「9人の物語はこれからも続いていきます。彼女たちの新しい夢と笑顔を応援してください」の言葉も見逃せない。


本作を観終えてようやく「ラブライブ!」という作品を完走できたと言ってもいい、決して“オマケ”ではない位置づけの劇場版なのだ、ということは声を大にして言いたい。




・・・・・・やっぱけいおん!って最高だわ(オチ)


ハローキティとコラボしたグッズ
006


オリジナル週替りコンボセット
007



Twitterでの感想まとめ




















関連動画












劇場版 ラブライブ!The School Idol Movie シングル 1
μ’s
ランティス (2015-07-01)
売り上げランキング: 2


劇場版 ラブライブ!The School Idol Movie シングル 2
μ’s
ランティス (2015-07-08)
売り上げランキング: 4


劇場版 ラブライブ!The School Idol Movie シングル 3
μ’s
ランティス (2015-07-15)
売り上げランキング: 5


ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル official illustration book (2)
ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル official illustration book (2) ねんどろいど ラブライブ! 東條希 ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
ねんどろいど ラブライブ! 東條希 ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア







■関連リンク
ラブライブ!Official Web Site